Project/Area Number |
16H00093
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅰ(文科系)A
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
片山 守道 お茶の水女子大学, 附属小学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2016
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥540,000 (Direct Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2016: ¥540,000 (Direct Cost: ¥540,000)
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Keywords | 国語科学習用語 / 小中学校国語教科書 / 掲載状況 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、小・中学校の各社国語教科書に掲載されている国語科学習用語を洗い出し、今、小・中学校段階で児童生徒が獲得することを求められている国語科学習用語が何かということを明らかにすることを目的として進めてきた。 具体的には、各社小・中学校国語教科書の巻末に整理して掲載されている国語科学習用語に限定して、その実状を調査分析し、実用的な用語の配当のための課題と可能性を探ってきた。巻末に掲載されている学習用語に限定した意図は、巻末にある学習用語は、習得し活用すべき用語として意図的・計画的に教科書に取り上げられていると考えられ、学校現場でも学習用語として意識的に取り扱われる可能性が高いということにある。 なお、国語教科書の「国語科学習用語」掲載状況の調査分析は、以下の3点から行ってきた。 (1) 平成12年度版以降、改訂を経た過去5回の小学校各社国語教科書における掲載状況の変遷 (2) 平成27年度版小学校各社国語教科書における国語科学習用語の掲載状況の比較・検討 (3) 平成28年度版中学校各社国語教科書における国語科学習用語の掲載状況の比較・検討 以上のように国語教科書を比較・検討して、用語選定の基準や抽出語数、提示方法、時期、用語の分類など、実に多様で教科書(会社)による違いがあることが見えてきた。これらは各社教科書の特色とも捉えられる。しかし、学習用語と学習内容・概念の分類整理、学習用語選定基準の吟味、小・中学校の連関を図る系統性の検討など、課題は多い。 学習用語の指導は、単なる言語技術や言語知識の注入とならないよう留意する必要がある。そのためにも、児童生徒の実態把握と教材特性を踏まえつつ、緩やかな系統性を考えていかなければならない。本研究を踏まえ指導していくことで、学習用語への意識が高まり、児童・生徒が学習用語を活用し、より主体的に学び、理解を深めるための道筋が明らかになると考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)