地域社会に参画できるようになるICT活用の授業開発~まちづくり教材を生かして~
Project/Area Number |
16H00116
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅰ(文科系)B
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
河田 祥司 香川大学, 教育学部附属小学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2016
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥430,000 (Direct Cost: ¥430,000)
Fiscal Year 2016: ¥430,000 (Direct Cost: ¥430,000)
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Keywords | 地域参画 / まちづくり / ICT教材 |
Outline of Annual Research Achievements |
将来の地域や国をよくするために, 子どもがまちをデザインしていけるようにしていかなくてはならない。そのためには、まちをデザインするための知識と経験が必要である。教える術を考える教師、専門的知識を提供する大学教授やまちづくりアドバイザー、地域の人など、立場の違う人たちが結びつき、話し合いを経て習得するためのICT教材を作成した。 5年生33人を対象にICT教材を用いてICT専門的な(まちをデザインできるようにするための)知識を習得できるように授業を展開した。単発の授業にならないように、土壌づくりとして2人に1台タブレットを配付し、日常的に子どもが主体的に調べたりデジタルで表現したりできる環境作りを行った。 習得した知識や技能をさらに生かせる授業として、スクラッチ等のプログラミング専用アプリを用いながらプログラミングの意味を理解するとともに、自動販売機や自動ドアのように実社会・実生活にある事例を通してプログラミングすることで社会生活が便利になるなど形作られていることに気付けるようにした。また、AR技術を習得させることで、調べたことをパンフレットにまとめるだけでなく、パンフレット+映像として発信できるようにした。 これらの教育をよりリアルな状況で行うために、体験を通すことが大切である。そこで、2つの状況をつくった。一つは、全国小学校社会科研究協議会香川大会にて、1年間かけて調べ、まとめた香川の地域資源をAR技術を使って発信した。子どもたちは全国から来る教員に向かって、行政や地域の関係者とともにPR。もう一つは、後継者不足に悩む香川の伝統工芸を使ったバスの開発を提案し、バス会社や伝統工芸士、テレビ局とともに実現させた。報道や参加者の反応などから、自分たちが考えたことが社会の役に立つことを実感する姿が見られた。また、振り返りのノートからは、今後も社会や地域の課題解決に参画しようとする意識や自己効力感の高まりが見られた。
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Report
(1 results)
Research Products
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