生活科におけるアクティブ・ラーニングを生むICT活用プログラムの開発
Project/Area Number |
16H00121
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅰ(文科系)B
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
西嶋 良 滋賀大学, 教育学部附属小学校, 教員
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Project Period (FY) |
2016
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥450,000 (Direct Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2016: ¥450,000 (Direct Cost: ¥450,000)
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Keywords | 生活科 / ICT / アクティブ・ラーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、生活科においてICTを積極的に活用することにより、質の高いアクティブ・ラーニング(主体的・協働的な学び)を生み出すことを目的とした。ICTを記録ツールとして活用することで「主体的学習」が、表現ツールとして活用することで「協働的学習」が実現されることを、2つの授業実践を通して検討し、以下の成果を得た。 1)野菜の栽培 : グループのメンバー間で異なる品種を栽培する授業実践を行った。その過程で、栽培している野菜をタブレット型PCで撮影することを通して、対象に繰り返し関わりながら学習を進めることができた。授業中の子どもの様子および観察記録などを解析した結果、野菜の成長に関する気付きの獲得、自分の野菜と他者の野菜を比べる視点の獲得、自分の野菜に対する愛着の深まりが見られ、対象への接触的な関わり(主体的な学び)に繋がっていたと考えられた。 2)自己の成長 : 自分の成長を見守ってくれている人との手紙のやり取りを中心とした授業実践を行った。その過程で、タブレット型PCを活用したことで、家庭にある子どもたちの過去の写真や学校で撮りためた写真を手掛かりとして学習を進めることができた。授業中の子どもの様子および手紙や絵などの製作物を解析した結果、過去と現在を比べる見方の獲得、過去の姿や成長を他者と共有することによる協働的な学びの実現が見られ、自己の成長の気付きに繋がっていたと考えられた。 以上より、生活科においてICTを積極的に活用することは、質の高いアクティブ・ラーニング(主体的・協働的な学び)を生み出す方法の一つであることが考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)