ボール運動の戦術学習を重視した思考力・意欲を高める授業展開の実証的研究
Project/Area Number |
16H00142
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅰ(文科系)C
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
西岡 毅 大阪教育大学, 附属池田小学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2016
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥450,000 (Direct Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2016: ¥450,000 (Direct Cost: ¥450,000)
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Keywords | ICT / 主体的客観的な視点 / ウェアラブルカメラ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、体育科におけるボール運動・ゴール型においてゴールにつながる動きを理解することを学習するためにウェアラブルカメラとタブレット端末を用いることで、主観的な視点や客観的な視点の映像資料をもとに、思考力が高まる授業プログラムを開発、ゴールにつながる動きを理解することが児童の意欲に及ぼす効果を検証することがねらいである。特にゴール型ゲームにおいてパスを出すときの状況判断の変容が学習意欲にどのような影響を及ぼすかについて研究を行った。タブレット端末やウェアラブルカメラ、電子黒板を活用した授業実践を行い、作戦カード、ビデオによる授業録画によって、児童たちの意識の変容、意欲の変容を実態的につかむことを試みた。 ウェアラブルカメラやタブレット端末を用いた学習においては、作戦カードから主体的に様々な動きを試そうとする姿がみられた。映像を繰り返し見返すことで、誰にパスを出すと通りやすいかを振り返ることができ、授業ごとにパス成功率の高まりを確認することができた。しかし、パスを出す人だけの判断では、パスが通らない場面もあった。そこで、パスをもらう側がどこに動けばパスがもらえるかをポイントにおき、映像を見直すことにした。そのことで、パスを通すためにチーム全員がどんな動きをするかを考え、作戦カードから思考の幅の広がりを確認することができた。動きが分かるようになると、作戦カードを書く量が顕著に増え、意欲的に取り組むことが確認できた。 授業における子供たちの発言の分析からは、成功したプレーや失敗したプレーの映像から、次のプレーで修正するための助言が多く聞き取ることができた。ここでは、ボールの操作技能が上位にいる児童のみならず、技能が下位にいる児童からも多くの発言が聞かれた。これは、映像から動きを共有することで、全員が同じ土俵に立って意欲的にコミュニケーションが取れたことが表われていた。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)
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[Presentation] ランパスフット2016
Author(s)
西岡 毅
Organizer
第8回 関西体育授業研究会
Place of Presentation
大阪教育大学附属池田小学校
Year and Date
2016-11-19
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