錯視指導におけるコンピュータ教材の開発に関する研究
Project/Area Number |
16H00144
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅰ(文科系)C
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
森長 俊六 広島大学, 附属高等学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2016
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥370,000 (Direct Cost: ¥370,000)
Fiscal Year 2016: ¥370,000 (Direct Cost: ¥370,000)
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Keywords | 錯視 / だまし絵 / デジタル教材 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は, 従来教科書や副読本, 画集などでしか紹介することのできなかった「錯視」や「だまし絵」をインタラクティブな操作によって簡便に紹介・実感できるコンテンツを検討し, それらをデータベース化したコンピュータソフトウェアすなわちデジタル教材をデザインすることである。それぞれのコンテンツ作成では, 単に図柄の紹介にとどまらず, コンピュータの特性を生かしたシミュレーションが可能であり, 電子黒板やタブレット端末での使用を想定したインタラクティブなデザインを目指した。 その目的達成のため, 「錯視」や「だまし絵」についての定義を明確にすることから始めた。それは書籍や論文による先行研究の調査を中心に行った。次にインターネットや市販されているパソコンソフトの調査を行った。そしてコンピュータ教材のデモ版を作成し美術科教育学会で発表した。 成果の1つ目は, 分類の視点が多岐に及んでいた錯視やだまし絵を鑑賞者の視点や作品の位置や向きで分類することに着目したことである。このことにより美術科教育の視点による分類を明確にすることができた。また, 2つ目の成果はソフトウェアの具体的な設計思想を論じ, ソフトウェアのデザインを行ったことである。実際の授業を想定し, 授業で提示しやすいようにマイページを設けるなど指導者目線でのデザインを完成させた。 今後の方向性としては, 具体的にソフト開発を進める上で取り上げる錯視やだまし絵の具体的なセレクトとそれぞれに応じたコンテンツデザイン, いわゆる見せ方の検討である。課題としては, ムンカー錯視のように, 同じ色にもかかわらず, パソコン上の画面で提示することによって, いぶかしく感じるのではないだろうかとの懸念について, 紙媒体での提示との差違について実地に検証していくことである。
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Report
(1 results)
Research Products
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