地区理科センター研修会における受講者の実態とCSTによる対応
Project/Area Number |
16H00175
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅱ(理科系)B
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Research Institution | 五泉市立山王中学校 |
Principal Investigator |
荻野 伸也 五泉市立山王中学校, 教員
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Project Period (FY) |
2016
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥360,000 (Direct Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2016: ¥360,000 (Direct Cost: ¥360,000)
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Keywords | CST / アクティブ・ラーニング / 研修会テキスト |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 研究の背景 理科教育を担当する教員が, 「教材研究にかける時間がない」などを感じていることが先行研究で述べられている。理科教育の充実を図るためには, 子どもだけでなく, 教員に関する課題も克服していかなければならない。特に今後は, アクティブ・ラーニングを実践できる力量の形成が必要だと考える。 その中で新潟県では, CST養成プログラムを開講し, 認定者を県内各地の理科教育センターへ配置している。理科教育センターでは, 内容を一任されたCSTが研修会を実施している。CSTの役目として, 現場でアクティブ・ラーニングが実施されるように情報発信をしていかなければならない。 2. 研究目的 地区理科教育センターの受講者がアクティブ・ラーニングを実践できる, 研修会プログラムの開発 (中学校3年「化学変化とイオン」) 3. 研究方法 (1) アクティブ・ラーニングに関わる教材・指導法の選定 ・主体的な学びに関わって(マイクロスケール実験, 一枚ポートフォリオ評価) ・対話的な学びに関わって(ワールドカフェ, 電子の授受が意識できるイオンモデル) ・深い学びに関わって(根拠を意識させた相互説明活動の実施) (2) 上記教材・指導法を導入した公開授業を実施(県内67人参加), 協議会にて意見交換(ファシリテーション)を実施 (3) (2)を踏まえ, 上記教材・指導法を導入した研修会テキストを作成, 協議会(CSTを含む38人)にて意見交換(ファシリテーション)を実施 (4) (3)を踏まえ, 研修会テキストを修正, 県内地区理科センターに配布 4. 研究成果 ・これまでの研究で, 教材の便利さのみに関心が高かった中学校理科教員も, 公開授業形式での教材紹介によって, 子どもの反応と関連づけた教材理解を行える傾向がある。 ・CSTは, 他者へ教材や指導法を紹介するため, 実際使用した際の子どもの反応や, 利点だけでなく問題点も明確にして, テキストに盛り込むことを希望する傾向がある。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)