中学校技術科で思考・判断を表現させるためのプログラミング学習の教材開発と授業実践
Project/Area Number |
16H00187
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅱ(理科系)B
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Research Institution | 北海道美唄市立東中学校 |
Principal Investigator |
紺谷 正樹 北海道美唄市立東中学校, 教員
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Project Period (FY) |
2016
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥360,000 (Direct Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2016: ¥360,000 (Direct Cost: ¥360,000)
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Keywords | 計測・制御 / プログラミング / 安全設計 |
Outline of Annual Research Achievements |
○研究目的 次期学習指導要領改訂に向けて、その骨子となる審議のとりまとめが発表された。技術分野の新たな目標として「生活や社会の中から技術に関わる問題を見出して課題を設定し、解決策を構想し製作図等に表現し、試作等を通じて具体化し、実践を評価・改善するなど、課題を解決する力を養う。(傍点は筆者)」と明示された。D情報に関する技術における実習題材はマイコンカーに代表される半完成品のものが多い。よって、課題解決のための試作対象はソフトウェアによる試行錯誤が多く、ハードウェアに関する試作はほとんど見られない。本研究では、汎用型マイコンボードを用い、センサ、アクチュエータの選択から開発設計ができるように配慮し、その試作品作りの目的を安全性向上のためのシステム開発とした。 ○研究方法 生徒の技術的な観察力を高めるという観点を重視し、教師はあらかじめ計測制御システムの詳細について知らせるのではなく、生徒に必要感のある課題を設定し、身近な安全システムを観察・体験することにより、その解決方法をモデル化できるように配慮した。また、ピープルウェアという言葉があるように、生徒間の対話だけではなく家族との対話の場面をできる限り多く設定することで、主体的・対話的な深い学びになるように心掛けた。 ○研究成果 身の回りにある工業製品の安全性向上という目標のもと自分の生活を見つめなおすことと家族におけるヒューマンエラーを調査させたことは学習内容に対する創意(インベンション)の動機づけに有効であった。これから展開される実際のハードウェアとソフトウェアをもって、試行錯誤を繰り返しながらその問題を解決しようとするアイデア育成期間(インキュベーション : 孵化の意)への期待感を高めることに成功した。今後は、実際の汎用マイコンボードを用いて、どのように生徒の思考が変化するかを読み取ることのできるワークシート開発が喫緊の課題である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)