汎用無線モジュールとフルカラーLEDを利用した目印誘導システムの開発研究
Project/Area Number |
16H00370
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
工学Ⅱ(電気・電子系)A
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
千葉 寿 岩手大学, 理工学系技術部, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2016
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥540,000 (Direct Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2016: ¥540,000 (Direct Cost: ¥540,000)
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Keywords | フルカラーLED / 無線通信 / マイコン制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 研究目的 近年, 我が国では地震・台風・豪雨・火山噴火などの自然災害が頻発し, 大きな被害を日本全国にもたらしている. 東日本大震災に代表される大災害時には, 避難する過程で日常生活に必要な物を持てない, または紛失しているために避難先での生活は困難を極める. 通常, 毛布や衣類などの備蓄品は比較的素早く配布されるが, 「メガネ」「コンタクトレンズ」などのような個人専用となっているものは代替がきかない. 本研究では夜間の避難所等において「各個人専用の光る目印」を簡易的に設け, 視覚不良者をはじめ高齢者や子供達でも遠くから簡単に認識出来るシステムの開発を進めた. 2. 研究成果 本システムは「2.4GHz無線送信機」, 「2.4GHz無線受信機」と「マイコン制御系」から構成し, フルカラーLEDの色・点滅間隔など, 自由度の高い制御系を構築した. 今回, これらの受信機を試験的に自転車に装着し, 小型無線送信機から信号を送ることで雪が積もった暗闇の中でも特定の受信機だけが点灯し, 容易に自分の自転車を発見可能であることを確認した. 避難所などのほか, 自車両の位置を特定することが難しいような場面でも「簡易的な目印」として応用展開の可能性があり, 汎用性の面でも効果的であるとの実証を行なった. さらに, 混乱した現場でも簡単に多くの送受信機に対応できるペアリング方式についても研究を進めた. 各送信機及び受信機内には磁石により動作するラインスイッチ(以下LS)と永久磁石とを対になるように配置し, それぞれを接近させることで相手側の磁石によりLSが導通状態(スイッチON)になってペアリングの準備が整う, この状態で各送信機及び受信機に内蔵してある赤外線LEDとフォトダイオードとの間で光通信が始まり登録が完了する. これらの要素技術を応用し, 別途開発した防災機器において特許出願を完了したとともに, 論文投稿, 学会発表を行なった.
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)