組込みシステム実習教育を支援するための拡張現実感による学習情報の可視化
Project/Area Number |
16H00389
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
工学Ⅱ(情報系)B
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
原槙 稔幸 大分大学, 理工学部技術部, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2016
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥550,000 (Direct Cost: ¥550,000)
Fiscal Year 2016: ¥550,000 (Direct Cost: ¥550,000)
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Keywords | 組込みシステム / 実習教育支援 / 拡張現実感 |
Outline of Annual Research Achievements |
○研究目的 組込みシステム向けリアルタイムOSに関する実習教育の実施において, 実習時の操作ミスなどによる進捗の遅れが問題となっていたが, スタッフの人員不足により十分な対応ができない状況であった. そこで本研究では, 実習受講生が実習時の操作ミスに自ら気付き, 実習の遂行に必要な情報を得ることで学習効率を高めることを目的とした. その実現手段として, 拡張現実感(Augmented Reality, AR)により, 組込みシステム実習の際に, 実習の作業手順やボードの情報, リアルタイムOSの学習情報など, 受講生の目前にある学習ボードの周辺に可視化する. なお本システムの実現方法は, 実習中の卓上をカメラで撮影し, 学習用ボードの位置を映像処理によって特定して, その周辺に学習支援情報を投影する. 本システムでは可視化手法にプロジェクタを用いるため, 複数の受講生が同時に情報を確認できるという利点がある. ○研究方法 本システムを実装するにあたり, ARによる情報提示を実現するうえで必要となるアプリケーションモジュールを開発した. 開発したモジュールは大別して, 実習作業中の机をカメラで撮影し学習用ボードの位置を特定するための映像処理モジュール, 組込みシステム用プログラムの開発環境と操作用コンソールの状況を監視するモジュール, これらのモジュールから送られてきた情報を基に実習の進捗を推定するモジュール, 推定結果を基に適切な学習情報を表すARコンテンツを生成するモジュールの4つである. ○研究成果 本システムのプロトタイプを作成したうえ動作確認と実証実験をおこなった。実証実験では, 実習中の卓上を撮影したカメラからの映像で, 実習用組込みボードの位置を推定できることを確認できた. また, ボードや開発環境を監視するモジュールから取得した情報を基に, 実習の進捗状況を推定して, その状況に応じた情報を学習ボードの周辺にARコンテンツとして表示できることを確認できた.
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)