感覚への複合的な刺激を用いて知覚を触発する療育教材機器の開発
Project/Area Number |
16H00423
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
工学Ⅴ(その他工学)
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
大嶋 康敬 熊本大学, 工学部技術部, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2016
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2016: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | 療育 |
Outline of Annual Research Achievements |
産学連携プロジェクト型実習において連携している療育機関では「患者が行動や操作と生じる周辺の変化との因果関係が認識できない」ことが問題となっており, 因果関係を理解するためのトレーニングを補助する療育機器を製作した. 療育機関のトレーナーにヒアリングを実施し, 製作する療育機器の機能を触れる位置によって異なる光・音・振動の刺激を複合的にあたえるものと決定した. 療育機器のイメージのすり合わせのためプロトタイプを製作し, トレーナーから評価を得た. 評価をもとに改良機を製作し, トレーナー, 患者(子供, 大人)および保護者から再評価を得た. 再評価をもとに最終的に製作したものは, 本体の大きさはW300mmXD300mm×H25mmで主に黒色のアクリル板を用いた. 本体上面に圧力センサーを4つ, 大人が握りこぶしでも誤接触しないように配置し, 触れると次のような刺激を発生する. 光の刺激は本体上面の4辺に60個のフルカラーLEDを配置し, 色の変化と動きを持たせた. 音の刺激は, 利用者毎に好みの音を選択できるようにSDカードに保存したファイルを再生するようにした. 振動の刺激は, 偏心おもりをDCモータで回転し本体全体を振動させ, 振動周期を変化するようにした. 3つの刺激は, ボタンで出力のON/OFFを個別に設定できる, マイクロコントローラを用いて圧力センサー, ボタンからの入力および刺激の出力を制御している. 電源はモバイルバッテリーを用いており, USBケーブルで充電可能である. 現在, 療育機関でのトレーニングに製作した療育機器が利用されている.
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Report
(1 results)
Research Products
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