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クロザピンによる痙攣発作回避のための血中濃度および患者リスク因子の探索

Research Project

Project/Area Number 16H00536
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 薬学Ⅲ-B
Research Institution岡山県精神科医療センター

Principal Investigator

北川 航平  岡山県精神科医療センター, 臨床研究部, 薬剤師

Project Period (FY) 2016
Project Status Completed (Fiscal Year 2016)
Budget Amount *help
¥540,000 (Direct Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2016: ¥540,000 (Direct Cost: ¥540,000)
Keywordsクロザピン / 痙攣発作 / 脳波異常
Outline of Annual Research Achievements

【研究目的】一般的に抗精神病薬は痙攣閾値を低下させ、脳波異常や痙攣発作を引き起こすことがあることが知られているが、入浴中の痙攣による溺死や、転倒による二次的外傷など生命に関わる重大な事故をを引き起こす恐れがあり、使用には十分な注意が必要である。抗精神病薬の中でもクロザピンは、脳波異常に関連した痙攣発作やミオクローヌス(以下、脳波異常関連イベント)に関する報告が多く、他の抗精神病薬に比較しても、そのリスクは特に高いとされる。そこで本研究では、クロザピン服用患者の、脳波異常を含めた脳波異常関連イベントの発生を未然に回避することを目的として、脳波異常関連イベントの発生と、クロザピンの投与量および血中濃度との関連を明らかにし、併せてそれらの発生に影響を及ぼす患者リスク因子の探索を目的とした。
【研究方法】当院のクロザピン登録患者の内、クロザピン服用中に脳波異常関連イベントが発生した患者、および、脳波検査を実施した患者、計96名を対象患者とした。電子カルテを基に、患者背景やクロザピンの投与量および血中濃度、痙攣を誘発する可能性のある併用薬剤を後ろ向きに抽出した後、脳波異常関連イベント発生の有無と影響する因子を単変量解析にて検討した。
【研究成果および今後の計画】解析対象患者の内、脳波異常関連イベントが発生した患者は62名、発生しなかった患者は34名であった。脳波異常関連イベント発生の有無と、年齢、性別に関連は認められなかった。また、クロザピンの投与量および血中濃度についても、イベント発生との関連は認められなかった。一方、併用薬剤については、イベント発生群で炭酸リチウムの併用が多い傾向にあった。本研究から、炭酸リチウムがクロザピンによる脳波異常関連イベントの発生に何らかの影響を与えている可能性が推察された。なお、血中濃度との関連については、イベント発生群で1,000ng/mLを超えるような高い血中濃度が明らかになったケースが数例あったものの、解析に十分なデータ数が得られなかったため、引き続きデータを蓄積して再度検討をする予定である。

Report

(1 results)
  • 2016 Annual Research Report

URL: 

Published: 2016-04-21   Modified: 2021-04-25  

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