Project/Area Number |
16H00663
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
臨床医学C
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
宇田川 さち子 金沢大学, 附属病院, 視能訓練士
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Project Period (FY) |
2016
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥510,000 (Direct Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2016: ¥510,000 (Direct Cost: ¥510,000)
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Keywords | Preperimetric glaucoma / スペクトラルドメインOCT / 経過観察 |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究目的】Preperimetric glaucoma(PPG)において、スペクトラルドメインOCT(SD-OCT)の黄斑部解析とHumphrey視野10-2(HFA10-2)を2年以上経過観察を行った症例において、構造と機能の進行速度および互いの相関を検討し、極早期緑内障の構造と機能の進行について、関連因子を検討する。 【研究方法】当科でPPGと診断され、網膜神経線維層欠損(RNFLD)が上下のいずれかに存在し、2年以上経過観察可能で、RS-3000(NIDEK)で9×9mmの黄斑マップ(512×128)でSSI6以上の画像が5回以上、信頼性のあるHFA10-2を5回以上測定できた21例24眼(男性6例、女性15例、平均年齢57.1±10歳)。等価球面度数-6.0D未満、眼軸長26mm以上、内眼手術既往、緑内障以外の眼疾患、視神経視路疾患の例は対象から除外した。SD-OCTはG chartの各8セクター{内周(直径1.5~3.0mm), 外周(直径3.0~6.0mm)各4象限}および上下で網膜神経線維層+網膜神経節細胞層+内網状層(GCC)の厚みを、HFA10-2はOCTに対応させ、4分割および上下について各々進行速度をトレンド解析し、対応するGCCとHFA10-2の進行速度の相関を用いて進行に関連する因子を検討した。 【研究成果】下側にRNFLDが存在する(下側RNFLD)群は上側にRNFLDが存在する(上側RNFLD)群と比較して、RS-3000の外周下耳側と下方のGCCが有意に進行が速かった(p=0.016、0.013)。HFA10-2では、下側RNFLD群が上側RNFLD群と比較して、上下半視野ともに進行が速かった(p=0.002~0.032)。乳頭出血(DH)の有無別では、DH+群のほうがDH-群に比べて、上半視野の進行が速く(p=0.030)、RS-3000の外周下耳側のGCCの進行が速かった(p=0.034)。PPGにおいて下側RNFLD群は上側RNFLD群と比較して、DH+群はDH-群と比較して、黄斑部の構造と機能の進行が速い。
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