ニホンザルにおける音声の収束が親和的関係の構築に与える影響
Project/Area Number |
16H06928
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Experimental psychology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
勝 野吏子 大阪大学, 人間科学研究科, 特任研究員 (30779955)
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Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | コミュニケーション / アコモデーション / ニホンザル / 社会関係 / 霊長類 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、ヒト以外の動物において社会関係の構築に及ぼす音声コミュニケーションの影響を明らかにすることを目的とした。ヒトにおいては言葉づかいなどを相手に類似させる(収束させる)ことは、社会的距離を近くすることに役立つことが知られている。本研究ではニホンザルが近接した相手に用いる親和的な音声(グラント、ガーニー、クー)において、このような現象が見られるのかを検討した。これらの音声は短く穏やかな音声で、2個体間で鳴き交わされることもある。これらの音声について、音響的特徴が親和的交渉を行う相手のものと類似する、音声の収束が生じるかを検討した。また、音声を相手と鳴き交わす際に音声の収束が生じると、その後相手との間に親和的な関係が築かれやすいのかを検討した。 本年度は嵐山ニホンザル群 (京都市) において45日間の観察を行った。34頭のニホンザル成体メスを対象とし、社会交渉とその際に用いられる音声を記録した。得られたデータについて予備的な分析を行った。対象個体が相手に対して音声を発したが音声を発した個体が対象個体のみであった場合と、相手も音声を返して鳴き交わしとなった場合で、対象個体の発声の長さと、発声間の間隔を比較した。鳴き交わしは対象個体のみが発声した場合と比べ、1回の発声が短く、発声間隔も短かった。この結果は、ニホンザルは相手と音声を鳴き交わす際には、音声の長さやタイミングといった音響的特徴を調整していることを示している。今後、相手との親しさに応じて音声を類似させる度合を変えるのかを調べ、音声の収束が生じるのかを検討する。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)