分裂期キナーゼAurora Bの活性制御の破綻による染色体不安定性獲得機構の解明
Project/Area Number |
16J03050
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Tumor biology
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Research Institution | Japanese Foundation for Cancer Research |
Principal Investigator |
迫 洸佑 公益財団法人がん研究会, 実験病理部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2019-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 染色体分配 / CPC / HP1 / INCENP / Aurora B / IDR |
Outline of Annual Research Achievements |
正確な染色体分配を担う重要な分子として、染色体パッセンジャー複合体(CPC)が知られている。CPCはM期キナーゼであるAurora Bを含み、INCENP(足場タンパク)、Survivin, Borealinの4つのタンパク質から成る複合体である。また、INCENPにはHP1が結合することも知られていたが、その生理的意義は長らく不明であった。近年我々は、HP1結合がCPCの正常な活性維持に必須であることを示した[Abe et al., 2016]。加えて、Aurora BキナーゼによるHP1へのリン酸化が、HP1のCPCに対する安定的な結合を保障していることも明らかとなり、HP1/CPC相互作用における正のフィードバックループ機構の存在が示唆されていた。 そこで本研究員は、HP1によるCPC活性制御機構の解明を目標に掲げて研究を遂行した。その際、HP1が結合するINCENPの天然変性領域(IDR)に着目して構造生物学的な観点からその解析を進めることにした。まず本年は、前年のNMR解析から明らかとなったHP1/INCENP結合新規領域中における、相互作用に必須のアミノ酸残基を特定した。このアミノ酸残基は従来の結合モチーフと同程度に重要である事も判明し、HP1の既知の結合様式とは一線を画す新たな結合様式の存在が示唆された。加えて、前年のHigh-Speed AFM解析からHP1結合に伴ってINCENPのIDRがより伸長傾向になることが判明していた。このことから本年は、培養細胞の実験系においてCPCを強制的に屈曲させる機構を開発すべく、ラパマイシンを介したFKBP/FRBのヘテロダイマー形成能力を利用し、FKBP/FRB 付加INCENP変異体恒常発現株を樹立した。今後は、ラパマイシン添加によってINCENPの伸長を阻害した際の表現型解析を行う予定である。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)