Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2017: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2016: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は, 通常仮定される人々の合理性の仮定を外し, 一般的な選好の下でのマッチングメカニズムの設計について考えるものである. この課題に即し, 人々の選好関係が「非循環性」という性質を満たすときには, 選好の完備化という手法を用いることにより従来の性質の多くが一般化できることを示した. 一方で, 通常の環境下とは異なり, 望ましい性質である最適安定マッチングが(仮に存在するとしても)どのような手続きで求められるかについて, 完備化手法を用いることは不可能であることを示した. 一般にどのような手法を用いれば最適安定マッチングを求められるかについては未解決であり, 今後の課題である.
本研究課題はより一般的な協力ゲームやネットワーク形成ゲームとも関連している.この二つの関連分野において, 協力ゲームの解の公理化に関しての二つの研究成果とネットワーク形成ゲームにおける二つの研究成果を得ることが出来, うち三つの研究成果はすでに国際誌International Journal of Game Theory, International Game Theory Review, Economics Bulletinに発表した.四つ目の研究成果に関しても, 現在国際誌Social Choice and Welfareから改訂要求を受けている.
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