Project/Area Number |
16J05260
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biodiversity/Systematics
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
村上 勇樹 首都大学東京, 理工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2018-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2017: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 闘争行動 / クローン間ニッチ分化 / オガサワラヤモリ / 単為生殖 / ミトコンドリアDNA解析 / マイクロサテライトDNA解析 / クローン多型 / 系統解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
小笠原諸島の父島で、オガサワラヤモリのクローンAを80個体、クローンCを62個体、および有性生殖種であるホオグロヤモリを116個体、無作為に島全体から捕獲した。その後、父島にある小笠原研究施設にてランダムに組み合わせたペアを実験観察用ケージに入れ、一か所の穴から継続的に餌を与えることによって、餌をめぐる闘争行動および採餌行動をビデオカメラで録画し、観察した。観察結果は勝敗表としてまとめ、各々の間の行動パターンの違いや優劣関係について検討した。各々の捕獲地点を過去の捕獲データと合わせて解析すると、ホオグロヤモリとオガサワラヤモリのクローンAは人家等の人工的環境に多く、クローンCは森林内に多く分布することがわかった。また、行動観察の結果から、クローンAはクローンA、C、ホオグロヤモリいずれに対しても威嚇、攻撃し、餌を取り合うのに対し、クローンCはいずれに対しても攻撃を仕掛けることはなく、闘争行動はほとんど観察されなかった。これらの結果から、クローン間およびホオグロヤモリとの間の餌をめぐる闘争によって微生息場所が分かれていると考えられた。 日本中のオガサワラヤモリの系統関係を調べるため、2012年~2017年に小笠原諸島、大東諸島、沖縄本島、八重山諸島の全18島から採集されたオガサワラヤモリについて、ミトコンドリアDNA解析を行った。その結果、4ハプロタイプ(A~D)が検出され、各島のハプロタイプ数は、小笠原諸島で2タイプ(A、C)、大東諸島に2タイプ(A、B)、沖縄本島に1タイプ(A)、八重山諸島に3タイプ(A、B、D)という結果となった。大東諸島のクローンは、マイクロサテライトDNA解析で12クローン識別できたのに対し、ミトコンドリアDNA解析では2クローンしか識別されなかった。このことから、小笠原諸島、琉球列島に比べ、より最近分化したものであると考えられた。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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