アリー植物相利共生系が生物群集構造に与える影響の解明
Project/Area Number |
16J06038
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Ecology/Environment
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
清水 加耶 岡山大学, 異分野融合先端研究コア, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2019-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | アリ植物 / オオバギ / 植食性昆虫群集 / マレーシア / ボルネオ / 東南アジア熱帯雨林 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)オオバギ属アリ植物とアリがその相利共生関係を通じてオオバギ上の節足動物群集に与える影響を明らかにするため、本年度は野外調査を中心に実施した。調査地のマレーシア・ランビル国立公園及びその周辺地域へ計5回、延べ197日間出張した。オオバギ属アリ植物種を利用する植食性昆虫によるアリ防衛への適応戦略や寄主植物利用様式を、野外観察と飼育・摂食実験等の手法を用いて調べた。本年度は特に、オオバギ属アリ植物の主要な植食者であるトビナナフシ1種のアリ防衛適応戦略を明らかにするために、野外におけるナナフシ個体群の消長を記録するとともに、各個体の行動特性を観察した。また、同様にオオバギ属アリ植物種を寄主利用する未記載のマダラマドガ1種について、生活史と寄主選択性について詳細な観察・飼育実験を実施した。このマダラマドガは、分類学者との共同研究により、他の近縁種との形態的差異が大きいことが明らかになり、新属を創設することとし、分類学的・生態学的知見を併せた論文として発表した。植食性昆虫のほか、オオバギ属上の捕食者、特にクモ類を採集し、炭素・窒素安定同位体分析を行うためのサンプルとして処理した。 2)ランビル国立公園にてマレーシア・サラワク森林局と日本サラワク森林研究コンソーシアムの共同研究として行われている、熱帯雨林における昆虫―植物の相互作用研究のベースライン調査(フェノロジー調査、月例のトラップ昆虫採集など)に携わった。カウンターパートであるサラワク森林局の研究スタッフと密に連携し、共同研究を充実させるよう務めた。このほか、ランビル国立公園内の研究施設内に保管されている昆虫・植物標本を整理し、標本棚を整備して、標本調査が容易に行えるよう改善した。これらの活動は、今後の研究活動を潤滑に行うための基盤整備として重要である。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)