リポカリンタンパク質に高度に保存されたSS結合によるβバレル構造安定化機構の解明
Project/Area Number |
16J08094
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biomolecular chemistry
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
寺岡 佳晃 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2019-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2018: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2017: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | リポカリンタンパク質 / ジスルフィド結合 / L-PGDS / 相互作用解析 / フォールディング / ITC / 分子動力学シミュレーション / 安定性 / 化学変性 / 尿素 / 円偏光二色性 / 立体構造 / 熱安定性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,リポカリンタンパク質に高度に保存されたジスルフィド(SS)結合による,βバレル構造の安定化機構の解明を目的とする。平成30年度は,SS結合がリポカリン型プロスタグランジンD合成酵素(L-PGDS)の脂溶性低分子結合能,および構造安定性に与える影響について,それぞれ熱力学的解析,および計算科学的解析を行った。 【SS結合がL-PGDSの脂溶性低分子結合能に与える影響】 L-PGDSと脂溶性低分子との相互作用に対して,L-PGDS分子内のSS結合が与える影響について調査するため,等温滴定型熱量測定法(ITC)によりL-PGDS,およびSS結合欠損L-PGDSとbiliverdin(L-PGDSの代表的な生理的リガンド)との相互作用解析を試みた。解析の結果,本SS結合の欠損は,L-PGDSのbiliverdinに対する結合親和性にほとんど影響を与えないことが示された。一方,biliverdinとの結合反応に伴う脱水和エントロピー変化項,およびコンフォメーションエントロピー変化項が,それぞれSS結合の欠損に伴い顕著に減少,および増大することが明らかとなり,SS結合の欠損がアポ状態におけるL-PGDSの溶媒露出表面積,および構造的な自由度を増加させることが示唆された。 【SS結合がL-PGDSの構造安定性に与える影響】 L-PGDSの立体構造,およびその維持に対して,L-PGDS分子内のSS結合が与える影響について調査するため,L-PGDS,およびSS結合欠損L-PGDSの分子動力学シミュレーションを行った。解析の結果,SS結合欠損L-PGDSのトラジェクトリのうち,いくつかのタイムフレームにおいてSS結合近傍のβヘアピン構造の変化が観察され,本SS結合がL-PGDSのβバレル構造の維持に極めて重要であることが示された。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(11 results)