Project/Area Number |
16J08168
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Modeling and technologies for environmental conservation and remediation
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
永野 雄一 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2018-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2016: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 運河 / 電気伝導度 / 連続観測 / 氾濫水質解析モデル / 感染リスク |
Outline of Annual Research Achievements |
フエ旧市街地の運河では深刻な水質汚濁が確認されている。運河水質解析モデルを作成し、トレーサー物質を運河に等間隔で複数の地点から継続して投入して水質解析を行ったところ、中心付近で汚染水塊が形成されトレーサー濃度が高い状態で保たれること、また下流端において満潮時に濃度が下がり、干潮時に上がることが分かった。この傾向は採水調査結果及びセンサによる連続観測結果における電気伝導度分布及び変動傾向と一致した。運河の上流端は狭窄しており、河川水の流入量が制限されることが汚染水塊形成の原因の一つであると考えられるため、運河水質解析モデルにおいて上流端の幅を拡幅して、トレーサー濃度分布の計算を行った。その結果、運河中心付近における汚染水塊のトレーサー濃度は低くなり、運河の拡幅が水質汚濁の低減策として有効であることが示された。 氾濫水の水理水質解析にあたって、地表面流れを2次元で、管渠内流れを1次元で解く氾濫水質解析モデルを作成した。水質解析については地表面でも管渠内でもBox法を採用した。モデルの水理解析結果の妥当性の検証のために、池における水位連続観測結果と計算結果の比較を行った。管渠データ等のモデル構築データの精度が不十分であり、計算結果はほとんどの池で観測結果と大きく異なったが、管渠径を変更することで、計算水位は観測水位により近くなり、今後より詳細な管渠データの入手によって計算精度を向上させられることが示唆された。採水調査結果を基に池と汚水の大腸菌数を設定して、大腸菌挙動の解析を行った結果、運河水位が上昇すると管渠の排水能力の低下によって浸水範囲、大腸菌分布範囲が大きく拡大することが示唆された。また、過去の住民の行動調査データを用いて、氾濫水への直接暴露での大腸菌摂取による感染リスクを計算し、モデルによる計算結果と行動調査データを組み合わせた感染リスク計算手順の提案を行った。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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