Project/Area Number |
16J08823
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Education
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
児玉 佳一 東京大学, 教育学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2018-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2017: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 協働学習 / 教師の専門性 / ライフヒストリー / 状況判断 / 小学校 / グループ学習 / 実践的知識 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は,前年度までの研究結果の論文化と並行して,(1)グループ学習中の教師の状況判断プロセス,(2)初任教師の協働学習に関する教師の専門性発達を調査した。 (1)に関しては,小学5年生1学級の調べ学習の単元を継続的に観察した。その際,教師にウェアラブルカメラを装着してもらった上でグループ学習中の状況を教師の視野で捉え,再生刺激法を用いてグループ学習中の状況判断プロセスを検討した。主な結果として,単元の前半では,児童の学習への参加状況や学習者像を掴むために俯瞰的なモニタリングを行っていることが示された。内容面へのモニタリングは「進行表」というツールを基に行っており,サポートについても進行表を媒介して行っていた。また,軌道に乗せたいという想いから,数多くまたは長めの教師から関与するサポートを提供していた。単元の後半では,グループ間差を捉えようと焦点的なモニタリングも行っていた。また,軌道に乗ってきたという心的余裕から,サポートをしながら他グループへのモニタリングを行う様子も見られた。 (2)に関しては,元新任教師に対して,ライフヒストリー・アプローチを用いて新任期の協働学習に関する専門性発達に焦点を当てて検討した。主な結果として,新任期においても協働学習に関するイメージは変化を示した。こうした変化は自身の実践への取り組みの手ごたえと,メンター教師の授業を観察することによる気づきの両方の影響を受けていることが示唆された。一方で,観察や指導を受けたことをその場で十分に理解できない場面もあるが,こうした理解は2年経ったころに起きると語り,指導の効果の遅延性も示唆された。さらに,メンター教師以外の先輩教諭の指導と板挟みになることもあり,こうしたジレンマの中で自分の実践者としての在り方を模索することで,“自分らしい協働学習”の姿を見出していた。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(23 results)