NotchシグナルによるTリンパ球活性化制御機構の解明
Project/Area Number |
17047027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
安友 康二 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (30333511)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前川 洋一 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (10294670)
九十九 伸一 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (10346596)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥9,600,000 (Direct Cost: ¥9,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥4,800,000 (Direct Cost: ¥4,800,000)
Fiscal Year 2005: ¥4,800,000 (Direct Cost: ¥4,800,000)
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Keywords | Notch / Tリンパ球 / CD4 / 糖鎖 / fringe |
Research Abstract |
Tリンパ球分化・活性化は、様々な分子群あるいは細胞間の相互作用によって精巧に制御されている。我々はこれまでの研究で、Tリンパ球に発現するNotch分子を介したシグナル伝達が、Tリンパ球分化・活性化を精巧に制御していることを明らかにしてきた。本研究では、糖鎖修飾によるNotchシグナルの制御がどのようにTリンパ球の分化・活性化に影響を与え、免疫システムの中で役割を担っているかについて解明することを目的とした。Notchに糖鎖を付加するlunatic fringeがNotch1に作用して、Tリンパ球の初期分化を担うNotchシグナルを正に制御していることを明らかにした。CD8陽性Tリンパ球の細胞傷害性Tリンパ球(CTL)への分化促進にNotchシグナルが関与することを解明した。CTLの活性化にはNotchシグナルとCREBとのクロストークがあり、その分子メカニズムについて解明した。今年度の結果から、lunatic fringeはTリンパ球分化をcell autonomousにもnon-cell autonomousにも制御していることが明らかになった。また、CTL分化にもNotchシグナルが関与することを解明し、4種類あるNotchの中でもNotch2シグナルがCTL分化に関与していることが明らかになった。さらに、CTLにもlunatic fringeが発現しておりlunatic fringeのCTL分化における役割について解析したが、その関与については否定的であった。以上の結果から、Notchの糖鎖付加はTリンパ球分化には非常に重要な役割を担っているが、成熟したTリンパ球においては糖鎖付加の如何に関わらずNotchシグナルは伝達されると考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)