マイクロマニピュレータシステムを応用した極微小地球外物質の回収方法の確立
Project/Area Number |
17654103
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Petrology/Mineralogy/Science of ore deposit
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
野口 高明 茨城大学, 理学部, 助教授 (40222195)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2006: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | マイクロマニピュレータ / マイクロメテオロイド / エアロジェル / 切断 / シリカエアロジェル / SM / MPAC&SEED |
Research Abstract |
今年度は,まず,シリカエアロジェルから必要部位をあらかじめ切り出す手法を検討した。オリビン微粒子の打ち込み実験を行ったシリカエアロジェルから取り出したいトラックを含む厚さ3-5mmの薄板の切り出しを行った。光学顕微鏡用切片作成に用いるミクロトーム刃を用いるとフリーハンドで行っても厚さ3-5mmのエアロジェルの薄板を切り出すことが可能となった。さらに捕獲粒子を含む,出来るだけ小さなエアロジェルを切り出せる条件を探した。今年度は,角膜手術用の微小ナイフを電動マイクロマニピュレータに取り付けてエアロジェルを切断した。刃先とエアロジェルの角度が5。以下の時にのみ,刃がエアロジェルに引っかからずに直線的にエアロジェルを切ることが出来た。注意深く切ることで,10-20μmの捕獲粒子を含む0.5mm角程度のエアロジェルを切り出すことが出来た。エアロジェルの大きさはより鋭利な薄い刃を用いれば,より小さくすることが可能であろう(角膜手術用のダイヤモンドナイフが良いかもしれない)。あとは,同じ刃を使ってマイクロマニピュレータで少しずつエアロジェルを切って,粒子を取り出すことが出来た。しかし,この過程でエアロジェルの小片が多数発生するので,無色透明に近い十ミクロン以下の捕獲粒子の場合は「ごみ」と区別が付かなくなり粒子を見失ってしまった。最終的な切断時にエアロジェルから塵が発生しにくい方法(例えば,超音波切断など)を今後検討したい。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)