時計遺伝子のRNA干渉法による昆虫光周測時機構への概日時計の関与の検討
Project/Area Number |
17657028
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Animal physiology/Animal behavior
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
富岡 憲治 岡山大学, 大学院自然科学研究科, 教授 (30136163)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野地 澄晴 徳島大学, 工学部, 教授 (40156211)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 時計遺伝子 / コオロギ / 光周測時機構 / 幼虫発育 / RNA干渉 / 活動リズム / 光周性 / 概日時計 / タンボコオロギ |
Research Abstract |
1.period2本鎖RNAを合成し、10μM・207nl投与したタンボコオロギ終令幼虫の活動リズムを、光電式アクトグラフを用いて長期間にわたり計測した。その結果投与した8個体のうち7個体で活動リズムが無周期となり、ピリオドグラムでもリズムが検出されなかった。この無周期状態は、3週間以上にわたって継続した。残りの1個体ではリズムが継続したが、その周期は正常個体に比べ、非常に長かった。 2.period2本鎖RNA(10μM)207nlもしくは621nlをタンボコオロギメス成虫腹部に注射し、産下された卵から艀化した幼虫の光周反応を長日条件(明期16時間:暗期8時間)下で検討した。これらの幼虫発育には2通りが観察された。すなわち、約70%の個体はほぼ長日型の発育を示し、艀化後約70日までに羽化した。しかし、残りの30%はきわめてゆっくりと成長し、100日を越えて羽化が始まり、すべてが成虫になるまでには120日以上を要した。この幼虫発育パターンは恒暗条件下でのパターンに類似しており、2本鎖RNAにより光周測時機構の機能欠損が引き起こされた可能性が高い。 3.これらの、period2本鎖RNA投与個体群の、羽化が早いグループと遅いグループの、羽化後の活動リズムを計測したところ、いずれのグループも活動リズムそのものは発現するが、正常個体に比べきわめて不明瞭であった。タンボコオロギの光周感受期は幼虫初期(1〜2令期)であるので、今後この時期の活動リズムを検討する必要があるが、この結果は、period RNA干渉により時計機能が低下し、その結果として光周測時機構の機能不全が生じたと解釈された。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)