Project/Area Number |
17700544
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General human life sciences
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
佐々 尚美 Mukogawa Women's University, 生活環境学部, 講師 (50379525)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2007: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2006: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 住環境 / 室内温熱環境 / 住まい方 / 個人差 / 快適感 / 平均皮膚温 / 暑がり・寒がり / 冷暖房器貝 |
Research Abstract |
提案されている室内温熱環境の快適範囲は、平均的な人や全体の約8割の人を対象とした範囲であり、残りの2割には高齢者や寒がり等の温熱的弱者が含まれると考えられ、この様な特性に応じた室内温熱環境を検討する必要性がある。そこで、本研究では暑がり・寒がりの好む室内温熱環境調節について検討する事を目的に、夏期と冬期に暑がり・寒がりである女子大学生を対象に人工気候室実験を実施した。 実験は、夏服着用及び相対湿度50%は一定とした。夏期は気温を暑がりは29〜30℃、寒がりは28〜31℃の4条件とし、入室30分後に気流を自由に調節する「気流調節実験」と、気温32℃に設定の人工気候室に入室直後より気温と気流を60分間自由に調節する「自由環境調節実験」を実施した。冬期は入室時は気温15℃、不感気流とし、被験者位置にて30分後に黒球温度22±1℃となる距離に設置したストーブ、ファンヒーター、パネルヒーターのいずれかを30分間使用する「暖房器具実験」を実施した。測定項目は、気温や黒球温度等の室内温熱環境を、Hardy&DuBoisの12点等の皮膚温や舌下温等の生理的反応を、温冷感や快適感等の主観的反応とした。皮膚温と環境は30秒間隔、舌下温と主観申告は10分間隔にて測定した。被験者は夏期は9名、冬期は寒がり4名とした。 その結果、「気流調節実験」では気温28、29℃では暑がりの方が約0.1m/s強い気流に調節し、「環境調節実験」では入室直後は暑がりの方が気温を下げ、寒がりの方が強い気流に調節し、60分後は暑がりの方が0.7℃気温は高くより強い気流に調節し、SET*で約1℃低くなり、暑がり寒がり別に好む環境調節は異なっていた。「暖房器具実験」では使用30分後の全身温冷感はいずれもほぼ同じであったが、末梢部皮膚温や快適感はストーブが最も高く、長時間使用や帰宅直後に最も使いたい暖房器具として評価された。
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