東海地方における外国籍女性の生活から考察する日本のグローバル化とジェンダー
Project/Area Number |
17710211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gender
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
菊地 夏野 Nagoya City University, 大学院・人間文化研究科, 准教授 (00381898)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | ジェンダー / 移動 / 国際移動 / 移民 / エスニシティ / エンターティナー / レイシズム / 在日外国人 / 人身売買 / セクシュアリティ / マイノリティ女性 / フェミニズム / 女性運動 / 女性に対する暴力 |
Research Abstract |
今年度は、インタビュー調査をメインに行った。対象は名古屋近辺に在住しているフィリピン人女性である。当事者グループの協力を得て、結果として22人に調査を行うことが出来た。(うち1名はフィリピン人男性である。)インタビュー内容は、それぞれの来日の理由やきっかけ、初職の状況や現在の家庭生活および日本社会に対する意識などである。 ほかにも当事者グループへのフィールドワーク調査を行い、活動のリアリティを理解することが出来た。そのなかで、名古屋で活動しているユニオンに対しても調査を行い、既存の組合運動とフィリピン人グループが協力して問題解決に取り組む様を理解することができた。 文献調査としては国際移動ジェンダーに関して、先行研究を検討した。とくにアメリカ合衆国におけるフィリピン人メイドに関する研究を主要な対象とした。その結果、先行研究の主要な特徴として、国際化する家族のありように対してやや本質主義的な視線をもっていることを理解した。その上で、そのような視線ではない、当事者のリアリティによりせまる視点を作り上げる必要性を、インタビュー調査の経験によってもより強く痛感した。 機会に応じて、各研究会等で以上の研究成果を報告した。現在、論文としてまとめる準備を行っているところである。 また、国際移動とジェンダーに関する様々なシンポジウムや講演会・研究会等に参加し、世界各地から参加した研究者と交流し、大きな知見を得た。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)