Project/Area Number |
17750158
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Chemistry related to living body
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
川上 徹 Osaka University, 蛋白質研究所, 准教授 (70273711)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | ペプチド合成 / ペプチドチオエステル / ペプチドエステル / ケミカルライゲーション / CPEライゲーション / N-Sアシル基転位反応 / ジケトピペラジン / 膜蛋白質 / 蛋白質合成 |
Research Abstract |
本研究では膜貫通型蛋白質の合成を念頭に置いた新規ペプチドライゲーション法の開発を目的としていた.これまでのペプチドライゲーション法ではほとんどの場合,ペプチドチオエステルが合成ブロックとして用いられている.しかし,そのペプチドチオエステルは既存の一般的なFmoc固相合成法では直接調製することができない.そこでN-Sアシル基転位反応を基盤として一般的なFmoc固相合成法に適用可能なペプチドチオエステル合成法を開発した.1.チオール補助基を介するN-Sアシル基転位反応とそれに引き続くチオールーチオエステル交換反応によるペプチドチオエステル合成法2.C末端にシステイニルプロリルエステル.(CPE)基を有するペプチドエステルの分子内でのN-Sアシル基転位反応とそれに引き続くジケトピペラジン形成反応によるペプチドチオエステル合成法の2種類の方法である.いずれの方法においても30残基を超える長鎖ペプチドチオエステルの調製に適用することに成功した.また,2の方法ではC末端にCPE基を有するペプチドエステルは,前もってペプチドチオエステルに変換することなく,そのままライゲーション反応に用いることができる.本法を用いて135残基からなる蛋白質の合成に成功した.CPE法ではチオール基を保護することによって反応を制御することができ,N端あるいはC端で選択的に反応を行うことができる.これらによって柔軟に合成戦略を立てることが可能になり,今後これらの成果は複数膜貫通型蛋白質合成に適用されるものと期待される.
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