逆遺伝学的手法によるマラリア原虫生殖母体分化の分子機構解明
Project/Area Number |
17790279
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Parasitology (including Sanitary zoology)
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
平井 誠 自治医科大学, 医学部, 助手 (50326849)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | ネズミマラリア原虫 / 逆遺伝学的手法 / マラリアライフサイクル / 生殖母体分化 |
Research Abstract |
熱帯熱マラリア原虫(Plasmodi urn falcidparum)およびネズミマラリア原虫(Plasmodium berghei)のゲノムデータベースおよびマイクロアレイデータベースより、蚊ステージマラリア原虫ライフサイクルに重要な機能を持つことが推測される標的遺伝子群をピックアップした。 標的遺伝子を欠損した遺伝子欠損ネズミマラリア原虫を作成し、蚊ステージのマラリア原虫ライフサイクルを調査した結果、蚊ステージのフラリア原虫分化・増殖・病原性を制御する遺伝子を合計13個同定した。 その中のひとつとして、オオキネートの運動性制御遺伝子であるGuanylate cyclaseを同定・機能解析し、その成果を国際雑誌に掲載した(Hirai et al., J. Biochem. 2006)残り12個の遺伝子については、1)受精、2)シストウォールの形成、3)オオシストスポロゾイトの形成、4)スポロゾイトのオオシストからの脱出、5)肝細胞内における原虫の増殖、において必須な機能を有する因子をコードする遺伝子群を同定したs。これらの遺伝子を欠損したマラリア原虫の表現型を現在解折中である。特に今までまったく明らかにされてこなかったマラリア原虫の受精を制御する遺伝子を同定しており、マラリア生物学上、大変重要な知見を得ている。現在、国際一流雑誌に投稿するための準備を進めている。 わずか2年間で、本研究課題においてマラリアライフサイクルを制御する遺伝子を合計13個同定し、それらの一部については、その機能を解明することに成功した。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)