生体ドナーの適応拡大が及ぼす心理、社会的影響についての研究
Project/Area Number |
17790340
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Medical sociology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤田 みさお 東京大学, 大学院医学系研究科, 特任研究員 (50396701)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 臓器移植 / 生体ドナー / 心理・社会的側面 / 医療倫理 |
Research Abstract |
【背景】平成15年10月、日本移植学会は生体ドナーの適応範囲を「6親等以内の血族と3親等以内の姻族」に拡大し、条件つきで親族以外の第三者からの臓器提供も認める倫理指針を出した。これに対し、生体ドナーの適応拡大は現代の家族形態から見て広すぎる、脳死体からの移植促進が先決である、といった批判があがっているが、いまだこれらの議論に結論が出ているとはいえない。国内で生体臓器移植を実施している施設が採用するドナーの適応範囲等についても、明らかにした研究はなく、現時点での実態は不明である。そこで本研究では、生体肝移植を行う医療施設における、ドナーの適応範囲および移植医の態度を明らかにすることを目的に質問紙調査を行う。生体ドナーの適応範囲に関する議論や政策作成における基礎資料として、国内の移植機関の現状を明らかにする本研究の結果は意義のあるものになると考える。 【方法】郵送による質問紙調査(無記名)を行う。送付先に関しては、「日本肝移植研究会会員名簿」を使用し、施設会員(総数125名)宛に質問紙を郵送する。質問内容は以下の3部で構成されている:(1)demographic information、(2)生体ドナーとして臓器提供が認められる(あるいは、臓器提供してもよい)関係についての意識調査、(3)各移植施設におけるドナーの適応範囲に関する実態調査。特に(2)については、15項目の関係性(親、子、きょうだい、配偶者など)について記述統計(回答率が高ければ回帰分析)を行う。 【今後の予定】本研究は、施設内倫理委員会からの承認をすでに受けている。現在、「日本肝移植研究会会員名簿」の使用許可手続きなど、質問紙の郵送準備等を行っている。質問紙の郵送は4月下旬、回収は5月中、分析および結果をまとめた論文の執筆は平成19年度内を目途に考えている。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)
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[Journal Article] A model of donors' decision-making in adult-to-adult living donor liver transplantation in Japan : having no choice2006
Author(s)
Fujita, M, Akabayashi A, Slingsby, BT, Kosugi, S, Fujimoto, Y, Tanaka, K.
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Journal Title
Liver Transplantation (in press)
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