Project/Area Number |
17790782
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
藤本 篤嗣 慶應大, 医学部, 助手 (20338130)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | デスモソーム / デスモグレイン / ケラチン / カドヘリン / 中間径線維 / 細胞間接着 / 天疱瘡 / 蛍光蛋白質 |
Research Abstract |
本年度は、表皮角化細胞間接着に重要なデスモソームの構成蛋白であるデスモグレイン(Dsg)3、ならびにデスモソームを裏打ちする中間径線維の一つであるケラチン14(K14)に、それぞれ蛍光蛋白質を融合した発現ベクターを複数作成した。そして作成した発現ベクターを培養角化細胞株に遺伝子導入して、発現蛋白の細胞内における局在を観察した。 角化細胞に対する遺伝子導入効率に優れたK5プロモータの下流に、マウスDsg3全長およびGFPのcDNAをタンデムに挿入した発現ベクターを作成した。作成した発現ベクターをPam212培養マウス角化細胞株に遺伝子導入したところ、Dsg3-GFP融合蛋白が角化細胞同士の接着面において点状に発現する像が認められた。またK5プロモータの下流に、DsRedおよびhuman K14のcDNAを挿入した発現ベクターを作成してPam212細胞に遺伝子導入したところ、DsRed-hK14融合蛋白が細胞質において網状の構築を示した。さらにDsg3-GFPおよびDsRed-hK14の発現ベクターをPam212細胞にco-transfectionしたところ、同一細胞において膜表面に発現したDsg3-GFPが、DsRed-hK14により裏打ちされる像が観察された。 以上の結果より、今回作成したcDNAは、培養生細胞におけるデスモソーム関連蛋白の細胞内局在の経時的変化を解析する上で有用なツールとなると考えられた。今後は作成したcDNAを用いて、アデノウイルス発現系を用いた蛍光融合蛋白の培養角化細胞における発現解析、ならびにmDsg3-GFPならびにDsRed-hK14を表皮基底細胞に発現したdouble transgenic mouseの作成を試みる予定である。
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