パラダイム転換期の糖尿病看護:口腔衛生行動と食行動との関連性の検討
Project/Area Number |
17791624
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Clinical nursing
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
桑村 由美 The University of Tokushima, 医学部, 助教 (90284322)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 2型糖尿病 / 看護 / 口腔衛生行動 / 食行動 / 口腔 / 糖尿病 |
Research Abstract |
【目的】2型糖尿病患者(以下、患者)の「食行動」と「口腔衛生行動」との関連性について検討することで、パラダイムを転換した看護介入案の1つとして口腔衛生行動を考える。 【成果】1.(1)入院患者9名への半構成的面接調査で、食行動の中の噛むことや口腔・口腔衛生行動に対する必要度や生活への影響に対する思いが語られ、これまでの生活環境や社会の価値観の影響が示唆された。(2)継続的口腔衛生管理目的の歯科外来通院中の患者5名は、歯の問題を自覚して受診する中で、口腔衛生行動が習慣化し、食事が噛めるようになり、食事療法の成功を体験し、コントロールの可能性を実感していた(以上学会発表)。2.患者の食行動の中の咀嚼への認識は調査されていなかった(論文投稿)。3.平成19年6月〜11月に外来・入院患者22名に歯と口腔衛生行動について半構成的面接調査を行い質的に分析し、同時に、口腔内観察と実態調査も実施した。その結果、現在歯数16.8±10.2本、歯磨き実施回数1.9±0.7回/日で、患者は《自分の歯でおいしく食べて、健康でいたい》と思い、《歯の状態を自己評価》し、《糖尿病では歯に注意しなければならない》と思っていた。同時に、《歯磨きや歯科受診の実行状況を自己評価》し、《食事と歯磨きの関係》を3パターン((1)歯磨き後は食事をしない(2)食べ終わるまで磨かない(3)食べたら磨くことの繰り返し)考えていた。患者は食べるために歯を大切に思い、口腔衛生行動に取り組もうとしているが、着実な行動に結びついていないため、行動に結び付くための支援、食事と歯磨きのタイプに応じた介入の工夫、口腔衛生行動の改善に伴う食行動の充実度の変化などについて検討する必要性が示唆された(投稿中)。 【意義・重要性】おいしく噛んで食べるために歯を大切にするという食行動と口腔衛生行動の関連性を確認し、食の質の保持のために、その基盤である口腔、口腔衛生行動からの看護を提言したことに本研究の意義と重要性がある。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)