Project/Area Number |
17H00028
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
地理学・文化人類学・地域研究
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
沼畑 早苗 お茶の水女子大学, 附属高等学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2017
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥520,000 (Direct Cost: ¥520,000)
Fiscal Year 2017: ¥520,000 (Direct Cost: ¥520,000)
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Keywords | 防災教育 / 地理教育 / 女子教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、従来男性研究者主導だった地理学・防災の分野に将来貢献できるような、グローバルな視野をもった女性リーダーや地理学者・地理教員等の女性人材を育成することを目的とする。本校は、唯一の国立の女子高校として、社会に有意な女性リーダーの育成を目指しているが、防災意識に関しては、現在の高校生が、東日本大震災を経験したのは小学校低学年の時であるということもあり、その課題意識は強いとはいえず、自分ごととして捉えきれていないのが現状であった。アクティブラーニングを通じて、高校生の女子に主体的な課題発見・課題解決を促すことで、探究力や論理的思考力、チャレンジ精神等を育み、将来の防災分野における女性リーダー育成を目指した。 方法としては、地震国であり、地理教育が盛んなニュージーランドの高校を研究代表者が訪問し、防災について、どのような扱いをしているのか地理教員と情報交換をするとともに、生徒同士がテレビ電話等を通じて交流し、災害という共通の課題について議論できるよう道筋をつけた。生徒は防災をテーマに作成したwebページを見てもらい、それをもとに議論を行うなどを通じて、グローバルな視野を養いつつ対話的な学びを行うことができた。 また、東北被災地(岩手県釜石市他)の現状を映像や航空写真、新旧地形図の比較とともに学ぶことで、現地を訪れていない生徒も復興がまだ半ばであることを共有し、減災・防災のあり方についての意識を高めていった。防災をテーマに日本地理学会高校生ポスターセッションで発表したり、「私たちの身の回り環境地図作品展」(環境地図教育研究会主催)において地図を用いた課題解決の実践を発表し入賞する生徒が出るなど、生徒の探究意欲やチャレンジ精神を高めながら、将来の防災分野のリーダーとなることが期待できる人材を育成することができた。成果の一部は、本校公開教育研究会にて実践報告を行なったとともに、2018年度発行予定の『お茶の水女子大学附属高等学校研究紀要』に論考を掲載する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)