先行する課題に設定した反応労力の操作が報酬刺激への価値判断に与える影響
Project/Area Number |
17H00044
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
社会学・心理学
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Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
小原 健一郎 明星大学, 実習指導員
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Project Period (FY) |
2017
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥460,000 (Direct Cost: ¥460,000)
Fiscal Year 2017: ¥460,000 (Direct Cost: ¥460,000)
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Keywords | 価値判断 / 労力量 / 報酬 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的 本研究は、労力の異なる3種類の課題(労力小、中、大)を設定し、労力の系統的な操作が課題に後続する報酬への価値判断に及ぼす影響を検討した(研究1)。また、労力量が一定の場合と不定の場合で価値判断に影響を及ぼすか検討するため、課題の設定値を不定にし、研究1の結果と比較、検討した(研究2)。 研究方法 大学生を実験参加者とし、労力と報酬刺激との関係を学習する訓練セッションと、報酬刺激となる無意味図形の選択を行うテストセッションを実施した。研究1では訓練セッションでは労力として設定したキー押し課題と報酬刺激の選択を1試行とし、試行を繰り返した。キー押し課題では素早く正確に10回キーを押し、その後Enterキーを押すことを実験参加者に求めた。これらのキー押し課題を1セットとし、セット数により労力の異なる3種類の課題(労力小、中、大)を設定した。実験参加者はキー押し課題終了後、提示された報酬刺激の選択を行った。訓練セッション終了後、テストセッションにおいて報酬刺激間の選択場面を設定し、価値判断の指標とした。 研究結果 研究1において労力小課題および労力大課題に後続した報酬刺激の選択率が労力中課題に比べ、高い傾向を示した。研究2では、各課題の選択率に一貫した傾向が認められなかった。その理由として、課題間の区別が明確でなかったことから自己ルールの形成が影響していたものと考えられる。 本研究では、3種類の課題を設定することにより、価値判断において従来の労力の大きい課題の報酬刺激への偏好だけでなく、小さい課題の報酬刺激への偏好を示した。また今後の展望として、労力に影響するルールに関する検証の必要性を示した。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)