学際研究を推進するための効果的な研究評価システムの構築に関する実践的研究
Project/Area Number |
17H00067
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育学・教育社会学
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Research Institution | Research Institute for Humanity and Nature |
Principal Investigator |
押海 圭一 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 総合地球環境学研究所, IR室, 特任専門職員
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Project Period (FY) |
2017
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥510,000 (Direct Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2017: ¥510,000 (Direct Cost: ¥510,000)
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Keywords | 研究評価 / 学際研究 / 大学評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的 : 研究評価は、研究活動に対して支出された資金に関する説明責任を果たすとともに、研究活動をより活性化し、研究の質を高めるために必要なものであるが、研究評価の具体的な方法論についての研究はまだそれほどすすんでいない。特に、学際研究のような新しい研究に対する評価は、実際の事例の蓄積が非常に少ないためにほとんど研究がすすんでいない状況である。そこで本研究では、実際に学際研究プロジェクトを実施している総合地球環境学研究所において、学際研究を評価するシステムを構築することを目的とする。 研究方法 : まず、研究評価一般に関する先行研究のレビューを実施したうえで、学際研究・超学際研究の評価に関する先行研究のレビューを実施した。また、研究評価、特に学際研究の評価に関する最新の研究動向の調査を行った。さらに、国立大学法人運営費交付金の重点支援の評価の際に各大学から提出された指標に関して、テキストマイニングやロジックモデル上の位置付けに関する分析を行った。 研究成果 : 先行研究のレビューによって、研究評価に関する議論の整理を行い、一般的な研究評価については、ロジックモデルを使い、インプット・アウトプット・アウトカム・インパクトの各段階で既存の指標に基づく評価を行うことで、PDCAサイクルに基づくマネジメントがある程度可能であるだろうという結論を得た。しかし、学際研究については、学際性を客観的に示す指標など、一般的な研究評価では使われていなかった指標が必要であることがわかったが、これらの指標の開発については統計や数学的な専門知識等が必要であるため、今後他機関との連携によって開発を進める予定である。なお、国立大学運営費交付金の重点支援指標の分析によって、ロジックモデルにおけるインプット指標や定性的データを用いる指標の評価が悪いことがわかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)