Project/Area Number |
17H00130
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅰ(文科系)C
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
城野 知佐 大阪教育大学, 附属平野小学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2017
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥520,000 (Direct Cost: ¥520,000)
Fiscal Year 2017: ¥520,000 (Direct Cost: ¥520,000)
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Keywords | エピソード記述 / 子どものための哲学 / 対話 |
Outline of Annual Research Achievements |
エピソード記述を用いた子どもの様子の見とりでは、記述された子どもと教師の間で了解できる学びが、そこにいなかった人とも了解し得るかどうかという課題があった。本研究の目的は子どもための哲学(philosophy for children)(以下p4cとする)の考え方を用い図画工作科の授業を組み立て、エピソード記述で子どもの様子を書き出し、図画工作科における子どもの学びを可視化した場合、「評価のわかりやすさ」として有効かどうかを検証するものであった。 申請者は、文献や研究会等で、p4cの対話についての見識を深めた。その中で、同じ場にいる教師(教育実習生などの大人を含む)の発言から子どもたちが正しい答えを想定してしまうことの無いように、子どもたち同士の対話を促す必要性が確認した。その上で、同じ授業を行う教員同士で、それぞれの題材における子どもの学びがどのようなもので、どの点が評価につながるのか共通認識することができると確認した。また、その授業を見ていない担任教諭ともエピソード記述を交えながら評価についての話をしお互い了解することができた。これらのことから、見えにくかった図画工作科における学びを可視化する一助になることがわかった。 エピソード記述が図画工作科における学びを可視化する一助として有効であること、また、子ども同士の問いから対話を促すことが子どもたちの学びにつながることがわかった。しかし、①エピソード記述をしそれらを共有する物理的時間の確保に大きな時間がかかること、②エピソード記述されていない個々の子どもたちの学びの捉えに関して課題が残った。今後、図画工作科における自分(もしくは自分たち)の学びをどのように意識する手立て、また、そのように意識できた学びがどのように授業に繋がっていくかを検証していく。
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Report
(1 results)
Research Products
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