少人数学級の理科授業において中学生の多様な考え・疑問の創出を促進する指導法の研究
Project/Area Number |
17H00193
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅱ(理科系)B
|
Research Institution | 南大隅町立第一佐多中学校 |
Principal Investigator |
廣 直哉 南大隅町立第一佐多中学校, 教諭
|
Project Period (FY) |
2017
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
|
Budget Amount *help |
¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2017: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
|
Keywords | 疑問の生成 / 探究可能性 / 事象の観察 |
Outline of Annual Research Achievements |
中学生への質問紙調査を基にして, 与えられた事物・事象の探究可能性の判断と生成する疑問の特性を探った。中学生は, 倫理的な判断や個人的な好みに係わる問題が科学的に探究可能な疑問ではないと判断できていたものの, 比較することで探究可能な問いやパターンを読み取ることで探究可能な疑問について適切に判断できていない傾向が見られた。また, 中学生が生成した疑問には, 与えられた事物・事象の内容に記述された文言をそのまま利用して生成した疑問が多く見られた。一般的な人数の学級と少人数学級の生徒が生成した疑問を比較すると, 少人数学級の生徒が生成した疑問は意見の多様性が乏しかった。さらに一般的な人数の学級では科学的に探究可能な疑問として正答と評価したものがあったものの, 少人数学級では準正答と評価した問いはあったものの正答と評価できた疑問が無かった。 また, 授業実践からも少人数学級の中学生が生成する問いの特性を探った。中学校1年生の「物質の状態変化」を事例にして, 理科授業導入時における事象の観察から, 生徒が生成する疑問とその特質を探った。生徒らは, 事象の観察から複数の疑問を生成することができ, それらの疑問の多くは探究可能であると認識する傾向にあった。その判断には, 同じ実験方法を利用して別の物質で観察・実験して一般化を図れることを一つの基準として採用していた。さらに, 生徒が生成した問いの中で観察・実験をしてみたい問いの特徴として, 色や形の変化といった事象の表面的な特性が多く, 質量が変化しないが体積が変化するといった量的な側面のものが選ばれない傾向があった。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)