標的型メールによる意図的脅威に対する体験型学習教材の開発
Project/Area Number |
17H00196
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅱ(理科系)B
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Research Institution | 神奈川県立神奈川総合産業高等学校 |
Principal Investigator |
増山 一光 神奈川県立神奈川総合産業高等学校, 教員
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Project Period (FY) |
2017
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥380,000 (Direct Cost: ¥380,000)
Fiscal Year 2017: ¥380,000 (Direct Cost: ¥380,000)
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Keywords | 情報セキュリティ教育 / 標的型メール / 教材開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、標的型メールによる標的型攻撃によって重大な情報セキュリティインシデントが発生している。一方で、高校生の間では電子メールは主なコミュニケーションツールになっていない状況から、標的型メールのリスクを認識していないことが見受けられる。そこで、本研究では、次世代を担う高校生が標的型メールによるインシデントへの適切な対応ができるようにするために、体験学習型のeラーニング教材を開発し、授業実践を通じてその効果について検証することを目的とした。 まず、次のような3つの学習機能を持たせた標的型メールによる意図的脅威を安全に学習できるeラーニング教材を開発した。それは、第1に標的型メールに対する基礎的な学習から、クイズ形式によるばらまき型の標的型メールの判別や、シナリオに基づいた企業活動からばらまき型以外の標的型メールを判別させる。第2にeラーニング教材におけるSNS機能を活用して、標的型メールに対してどのように対応すればよいかというテーマで情報共有させる。第3に実際に発生したインシデントに関する資料を提示してケーススタディができるようにした。 次に、このような教材を用いた授業実践により、生徒の情報セキュリティインシデント対応能力を育成することに寄与していた。具体的には、標的型メールに対する安易な判断をせずに、アドレス、本文や添付ファイルなどの電子メールの構成要素から慎重に観察することと、自らの立場や状況などを考慮した上での適切な対応ができるようになった。さらに、こうした対応能力の向上とSNS機能による双方向の情報共有によって情報セキュリティ意識が形成され、標的型メールによる標的型攻撃に対する予防的な事前対策の重要性を把握させることができた。
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Report
(1 results)
Research Products
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