ハンドヘルド型検査ツールを用いた教員向けセキュリティ教育プログラムの開発
Project/Area Number |
17H00202
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅱ(理科系)B
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
秋山 剛志 京都工芸繊維大学, 高度技術支援センター, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2017
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥580,000 (Direct Cost: ¥580,000)
Fiscal Year 2017: ¥580,000 (Direct Cost: ¥580,000)
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Keywords | 情報セキュリティ教育 / セキュリティ検査ツール / 教職員向け教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、不正アクセスや、ウィルス感染によって情報を流出させる事案が多数発生している。情報漏えいやウィルス感染は、PCに潜む脆弱性に対する知識の低さが招いている面もある。また、利用者のセキュリティに関する意識や知識が希薄なだけでなく、技術者が不足していることが一要因となっている。そのため、セキュリティの確保と人材の育成・教育が重要な課題である。本研究では、ハンドヘルド型のセキュリティ検査ツールを開発し、セキュリティ検査やメール・Webサイトのサイバー攻撃演習を実際に体験することにより、セキュリティに関する意識と知識を向上させることを目的とし、次の教材開発を行った。 1. ハンドヘルド型セキュリティ検査ツール パケットキャプチャや脆弱性検査ツールなどをARMマイコンボード(Texas Instruments製)で動作させる。ボードに接続された小型のタッチパネルモニタでGUI操作することにより簡単にツールを起動し利用できる。ツールの中には、疑似的に攻撃を行うものもあるため、仮想環境でセキュリティ演習の行える学習環境が必要となった。 2. セキュリティ学習環境 1のハンドヘルド型セキュリティ検査ツールに、仮想的な学習環境が構築し、GUIから起動することによって、例えばWebからパスワードが漏洩する演習や標的型メール攻撃などの演習ができる。 3. プログラミング学習教材 セキュリティを理解するために、プログラムの働きについて学習する必要がある。そのため、ロボットを使って簡単にプログラムが学習できる教材を作成した。 開発した教材を使用して、大学の技術職員を対象にセキュリティに関する研修を行った。研修後のアンケート調査の結果、おおむね良好な結果が出た。しかし、研修の前後でセキュリティの意識に対する調査ができていないため、セキュリティ意識の向上に効果があったか明確にはならなかった。今後、実践数を増やすとともに評価方法について検討する必要がある。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)