Project/Area Number |
17H00246
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育工学B
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Research Institution | Hiroshima National College of Maritime Technology |
Principal Investigator |
丸山 真弘 広島商船高等専門学校, 技術支援センター, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2017
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥490,000 (Direct Cost: ¥490,000)
Fiscal Year 2017: ¥490,000 (Direct Cost: ¥490,000)
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Keywords | 汎用旋盤実習 / タブレットコンピュータ |
Outline of Annual Research Achievements |
旋盤を用いて刃物で素材を切削するためには、刃物の先端を切削される素材の回転中心と同じ高さに合わせて取付ける必要がある。これを行うために、刃物の先端を素材の回転中心と同じ高さにあるセンタ(金属製の円錐体)に接近させ、刃物の下部に金属製の板を敷くことで高さを調整する。 本校の旋盤実習では、刃物の取付けを学生が行っている。しかし、高さ調整の許容値が甘いために再調整に時間を要している。また、刃物の取付け中に起こる刃物とセンタの接触や学生の誤操作による刃物の損傷並びに作業内容確認を要しても指導者数不足による待機時間が発生するため、全体の作業時間が予定時間より超過している。 この加工前準備過程の短縮化を目指して、以下の手法を提案する。 1. 刃物の高さ調整を許容範囲内に収めるために、視認という感覚による確認ではなく、ディジタルハイトゲージによる定量的な評価を行う 2. 刃物が損傷しないようにセンタと接近しない手順を用いて、刃物の高さ調整を行う 3. タブレットコンピュータを用いて作業内容の動画を閲覧出来るようにし、待機時間を減少させる 提案する手法を適用することで、刃物1つあたりの取付けに10分~30分程度要していたが、5~10分程度に短縮されるとともに、取付け時に起きていた接触や誤操作などによる刃物の損傷が減少した。 そして、動画を適宜閲覧出来るようにしたことで作業内容の確認における待機時間が減少し、指導者が意図する作業の進行について理解が深まったことから、危険な動作と手順が減少した。 この結果から本手法の適用前と比べ、作業中断を指示する回数が減少するとともに、全体の作業時間が短縮したことから効果を上げたと考える。 今後、より作業内容を理解し易くするために動画に注釈などを入れ、タブレットコンピュータを安全な作業と円滑な作業進行のために活用していく予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
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