Project/Area Number |
17H00250
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育工学B
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Research Institution | National Institute of Technology, Toyota College |
Principal Investigator |
渡辺 正人 豊田工業高等専門学校, 技術部, 技術長
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Project Period (FY) |
2017
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥580,000 (Direct Cost: ¥580,000)
Fiscal Year 2017: ¥580,000 (Direct Cost: ¥580,000)
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Keywords | 創造性開発 / ロボカップ / 創造性テスト |
Outline of Annual Research Achievements |
ロボカップ世界大会では、強豪チームが欧米勢からアジアや中東勢へと急速に推移してきた。コストで太刀打ちできないため創造性の開発が急務である。創造性を育成するには、基礎技術の習得が必須かつ学生が興味を示すテーマが重要である。ロボカップはロボット工学と人工知能の融合、発展のために自律移動ロボットによるサッカー題材として生まれ、創造性育成実験セットとしては最適である。 ロボカップシステムを元に創造性開発実験セットを開発した。セットは人工知能、画像処理、ロボットから構成される。人工知能部分は基本プラットフォームを準備し、プラグイン機能により戦略分のみ記述する事により制作できる。またプログラム多読(短い基礎プログラムを大量に読むことにより基礎を理解させる)を用いている。画像処理部分はカーネギーメロン大学が開発したSSLVsionを使用した。ロボットは2017年ロボカップ世界大会(名古屋)用に開発したものを使用した。 創造性及び性格を定量的に計測するために、S-A創造性テスト及びYG性格検査を実施した。S-A検査の結果、特筆すべき点はロボカップ経験学生が独自さにおいて1年生に比べ1.6ポイント、4年生に比べても0.8ポイント高い点である。次にS-AとYAの度数分布はS-Aの偏差値を5段階にYG性格検査の性格別に表した結果、情緒不安定外向型と情緒不安定内向型に創造性の高い学生のピークが見られた。情緒不安定内向型の学生は一般的に教職員の印象は悪く、授業中寝ている、レポートを提出しない等の特徴があるが、創造性の高い可能性がある。このため彼らの能力を発揮できる環境を整え、彼らを認めることを心掛けてきた結果がS-Aの独自さの高さと自負している。しかし彼らとの対応は非常にデリケートであり労力が多いが、彼らの能力を活用する事を考慮していただければ幸いである。
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