Project/Area Number |
17H00253
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
特別支援教育
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Research Institution | つくば市立竹園西小学校 |
Principal Investigator |
奥沢 忍 つくば市立竹園西小学校, 教員
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Project Period (FY) |
2017
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥420,000 (Direct Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2017: ¥420,000 (Direct Cost: ¥420,000)
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Keywords | 聴覚障害 / 教員 / 就労 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、全国の聴覚障害教員を対象に、聴覚障害教員の就労の現状と課題を抽出し、当該教員の心理的反応としてのストレス状況、および課題の克服に必要とされる対応行動(コーピング)の基本的要件を解析し、支援の在り方を提言することである。 聾学校に勤務している聴覚障害教員を対象に質問紙調査を行い、探索的因子分析と重回帰分析を用いて解析した。その結果、ストレス反応3因子、聴覚障害等ストレッサー3因子、対応行動4因子を抽出した。重回帰分析により、ストレス反応(脱人格化、達成感の後退、情緒的消耗感)はストレッサー(障害の制約と理解)と対応行動形成(教師の自負)因子に規定され、ストレッサーは対応行動形成(教師間の連絡、保護者への仔細伝達、教師としての自負、職務遂行上の工夫)に規定されることを明らかにした。また、通常校に勤務している聴覚障害教員を対象にインタビュー調査を行い、叙述をもとに通常校における情報保障に関する課題の検討を図った。その結果、通常校における聴覚障害教員の就労の現状と情報保障の状況を明らかにし、当事者には主にコミュニケーションの成立と正確な情報入手に関する基盤の整備が必要である状況を示すことができた。さらに、FM補聴システムやコミュニケーションアプリ等による職場環境改善の試みについても検討を図った。以上により、改正障害者雇用促進法における聴覚障害教員の合理的配慮への基礎的資料の収集と、支援のあり方について提言を図ることができた。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)