Project/Area Number |
17H00305
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
化学
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
新地 姉理華 佐賀大学, 総合分析実験センター, 技術員
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Project Period (FY) |
2018
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥310,000 (Direct Cost: ¥310,000)
Fiscal Year 2017: ¥310,000 (Direct Cost: ¥310,000)
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Keywords | 作業環境測定 / 加熱脱着管 / ヘッドスペース |
Outline of Annual Research Achievements |
○ 研究目的 佐賀大学は平成28年度から完全自社測定になり、2名で全学の研究室の作業環境測定を担当しており、業務過多の状態が続いている。法定の直接捕集法、省スペース・軽量である、ヘッドスペース法及び加熱脱着管を用いた方法で研究室内の空気をサンプリングし、法定の測定結果と比較して、代替可能かを検討する。 ○ 研究方法 佐賀大学で使用される作業環境測定対象物質の内、使用頻度の高いアセトン・ヘキサン・ジクロロメタン・クロロホルム・酢酸エチル・トルエン・ジエチルエーテル・メタノール・テトラヒドロフラン・2-プロパノールについて検討を行った。検量線作成のためのガス調製にはパーミエーターを使用し、加熱脱着管はAERO TD TUBE(C. B190mg+C, 1000 140mg)、ヘッドスペース法はサンプル瓶を用いた。研究室内の空気を直接捕集法とヘッドスペース法、加熱脱着法で測定を行い、GC分析を行った。 ○ 研究成果 今回の分析に使用したWax系のカラムではヘキサンとジエチルエーテルとクロロホルム、ジクロロメタンと2-プロパノールのR値が重なるので、これらの有機溶剤が共存した研究室内の空気の分析には適さないことが分かった。直接捕集法の検量線については、決定係数(R2)≧0.99だったが、加熱脱着管での検量線作成にパーミエーターを用いて直接加熱脱着管に標準ガスを通気させた場合、決定係数(R2)≧0.99にはならなかった。アセトンのみ使用する研究室のB測定が直接捕集法で1491.83ppm、加熱脱着管で7879.01ppmとなった。両者の測定値が大幅に違う理由は、加熱脱着法の検量線作成時のガスの調整方法に問題があると考えられる。有機溶剤6種類と特化物1種類を使用した時の研究室内の空気を直接捕集法で採取した場合は、アセトンのA測定6点の平均は0.73ppm、B測定は23.16ppmとなった。ヘッドスペース法ではアセトンのみが検出され、10分・20分・30分放置で差がなく、A測定の平均が2.87ppm、B測定は2.34ppmとなった。
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