液体窒素の安全講習におけるICカード認証履歴を利用した再学習プログラムの開発
Project/Area Number |
17H00414
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
工学Ⅴ(その他工学)
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
岡﨑 敏和 香川大学, 工学部, 教室系技術職員
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Project Period (FY) |
2017
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥360,000 (Direct Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2017: ¥360,000 (Direct Cost: ¥360,000)
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Keywords | 安全教育 / 再学習 / ICカード認証 |
Outline of Annual Research Achievements |
○研究目的 本学部では2016年度より体験型教材と分散学習を活用した液体窒素利用に関する新規的な教育システムを構築・運用している. この教育システムの課題は, 教育効果の個人差や持続性の把握が挙げられる. 本研究は, まず教育システムの効果を様々な観点から追跡調査し, 学習効果の低い学生が該当する分類群を検証する. そして, 抽出した分類ごとに補填的な再学習教材を考案して適用させる. これにより, 現状の教育システムの課題を解消して作業管理の向上を図る. ○研究方法 まず, ICカード認証により利用者のデータを収集するシステムを構築した. 併せて教育システムによる記憶の定着度を確認するため, 作業要素の監視を実施した. 利用者データと監視した結果から学習効果の低い学生の分類を抽出した. そして各々の分類の特徴に合わせた簡易な再学習教材を考案した. ○研究成果 ICカード認証システムにより利用者ごとの利用日時や使用回数の収集及び抽出が容易に行えるようになった. 収集したデータと監視結果から学習効果に課題がみられた分類を以下のとおり抽出した. A) 初回作業が講習から長期間経過した利用者 B) 作業頻度が極端に少ない利用者 C) 「慣れ」による危機認識の低下した利用者 上記分類に適用する再学習教材として, 分類A)とB)は, 作業内容の要点をまとめた動画を作成した. 分類C)は, 作業における危険性の再認識を促すように, 危険行為や保護具の不備と事故を関連付けた4事例の動画を作成した. これらは, ICカード認証の際に該当者を確認し, 作業直前にタブレット端末を用いて再学習させることとした. 本研究の再学習プログラムを適用することにより, 従来の全体で行う一度きりの安全教育とは異なり, 個別かつ容易に学習効果を補填することが可能となったと考える.
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)