| Project/Area Number |
17H00430
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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| Allocation Type | Single-year Grants |
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| Research Field |
生物学Ⅰ(植物)
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| Research Institution | Yamagata University |
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Principal Investigator |
小林 五月 国立大学法人山形大学, 理学部技術室, 技術員
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| Project Period (FY) |
2017
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| Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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| Budget Amount *help |
¥510,000 (Direct Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2017: ¥510,000 (Direct Cost: ¥510,000)
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| Keywords | パラオ諸島 / GC-MS / 送粉動物 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
コウモリ媒花の花香成分は新熱帯でよく研究されており、特有の臭気を持つ有機硫黄化合物(ジメチルジスルフィドや2, 4-ジチアペンタン)が特徴的である。しかし最近はこれらの物質のないコウモリ媒花も発見され、一般性に疑問が出てきている。
平成28年度に奨励研究の採択を受けて、パラオ諸島の固有種Bikkia palauensis(アカネ科)の直接観察と花香成分分析による送粉動物の推定を試みた。その結果、日中の観察では訪花動物を確認できず、花香成分はリナロールが主成分であった。しかし、夜開性、白色、大型の花冠、ヒトが十分感じる花香を放つ花の特徴は、コウモリ媒花の可能性が十分に考えられる。そこで本研究では1)夜間の赤外線カメラ撮影によるBikkia palauensisへのコウモリ訪花の確認と2)他のコウモリ媒花の花香成分分析から、パラオ諸島およびアジア地域におけるコウモリ媒花の進化を解明する一助とすることを目的とした。
事前にパラオ共和国及び国内4州の採取許可を取得し、現地での採集等は平成29年11月2日～9日に行った。赤外線カメラによる直接観察は、複数の個体の花を集めて3晩行ったが、コウモリを含め訪花動物は確認できなかった。自家受粉も視野に入れたより長期の観察と、自然状態を観察する方法を探る必要がある。山岡(1992)を参考に、ヘッドスペース法で花香成分を採取した。Guettarda speciosa(アカネ科ハテルマギリ)は、開花個体を十分採集できなかったことから、Barringtonia asiatica(サガリバナ科ゴバンノアシ)をサンプリングした。調査した全2種から計8サンプルの花香成分を得た。現在はそれらを解析中であり、その結果を既知のコウモリ媒花の花香成分と比較することで、パラオ諸島のコウモリ媒花の進化の解明につながると期待できる。解析後の成果は、今後学会発表や論文等で公表する。
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