Project/Area Number |
17H00517
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
薬学Ⅲ-B
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
加藤 文美 浜松医科大学, 医学部附属病院, 薬剤師
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Project Period (FY) |
2017
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥550,000 (Direct Cost: ¥550,000)
Fiscal Year 2017: ¥550,000 (Direct Cost: ¥550,000)
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Keywords | 抗がん剤 / 用量規制因子 / ゲムシタビン |
Outline of Annual Research Achievements |
抗がん剤では、用量規制因子(DLF)が規定され、開始・減量・中止基準が設定されている。しかし、実臨床では、治療効果を優先しDLFによる生命への影響は少ないと判断され順守されないことも多い。現在、各基準の順守状況の調査や非順守時の有害事象発現予測についての報告はない。そこで、過去の抗がん剤使用患者のデータ解析により、用量規制因子の動向、影響因子を明らかにし、リスク評価を可能とすることで臨床応用を目指すことを本研究の目的とした。 浜松医科大学医学部附属病院の臨床研究データベースシステムを用いて抽出を行った。当院においてゲムシタビン(以下GEM)を投与された患者(166名)を対象とした。GEMのDLFには、白血球、好中球、血小板がある。各DLFについて各々非順守群と順守群に群わけし統計学的手法(F検定、t検定)を用いてレトロスペクティブ解析を行った。 1. 白血球 : 非順守群vs. 順守群(Mean±SD)として、患者数(名)12vs. 154、投与回数16±12vs. 9±10(p<0.05)、投与量(mg)1457.5±255.7vs. 1298.2±306.4(p=0.08)、体表面積あたりの投与量(mg/㎡)924.6±113.6vs. 866.2±169.6(p=0.24)という結果であった。 2. 好中球 : 患者数(名)15vs. 151、投与回数21±13vs. 9±10(p<0.05)、投与量(mg)1380.1±333.0vs. 1302.7±302.6(p=0.35)、体表面積あたりの投与量(mg/㎡)893.4±141.2vs. 868.2±169.2(p=0.58)という結果であった。 3. 血小板 : 患者数、投与回数、投与量、体表面積あたりの投与量について有意な差はみられなかった。 今後、さらなる解析をすすめ用量規制因子の動向、影響因子を明らかにし、臨床応用を目指す。
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