Project/Area Number |
17H00523
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
薬学Ⅲ-B
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
坂元 利彰 国立大学法人長崎大学, 病院, 技術職員
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Project Period (FY) |
2017
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2017: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | 経管投与 / 簡易懸濁 / 腸瘻 |
Outline of Annual Research Achievements |
【背景・目的】 侵襲性の高い食道がん手術や肝移植直後において、食事の経口摂取が難しい患者に対しては、しばしば腸瘻を増設し経腸栄養が投与される。その場合、内服薬も経管投与されるが、腸瘻チューブからの薬剤投与には閉塞の危険性がある。 本研究では、腸瘻チューブからの薬剤投与の実態調査を行うとともに、閉塞リスクの要因を探索する。このような病棟薬剤師が主導となり、看護師と共同して薬剤の腸瘻投与のリスク回避を検討した報告はこれまでになく、薬剤の腸瘻投与におけるリスクと、看護師の施行時の問題点を抽出することでマニュアル作成へと展開する。 【結果】 本研究では、当院の診療録を用い後方視的に解析を行った。2017年1月から12月にかけて、当院消化器外科にて侵襲性の高い食道がん手術や肝移植後に腸瘻を増設された患者を対象に、患者背景、使用薬剤の種類、栄養剤の種類、閉塞や再通過のイベントを抽出した。食道がん手術を行った患者のうち、チューブ閉塞は3件(9.6%)求められたが、非閉塞患者と比較して患者背景、使用薬剤等に有意な差は認められなかった。 病棟看護師に向けたアンケート調査の結果、薬剤の熱湯溶解のリスク、55℃の調整方法、配合変化のリスクについての理解が乏しいことが明らかになった。 【考察】 腸瘻チューブ閉塞リスクについて、明確な要因は明らかとならなかったが、それを実際している看護師の理解度には幅が見られた。知識、手技統一のため、閉塞回避可能な投与のマニュアルを作成し、閉塞リスクを軽減できるかの評価を行う予定である。
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