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偏性嫌気性菌の同定における質量分析法の有用性検討

Research Project

Project/Area Number 17H00643
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 臨床医学B
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

松岡 美奈  信州大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師

Project Period (FY) 2017
Project Status Completed (Fiscal Year 2017)
Budget Amount *help
¥440,000 (Direct Cost: ¥440,000)
Fiscal Year 2017: ¥440,000 (Direct Cost: ¥440,000)
Keywords偏性嫌気性菌 / 質量分析 / MALDI TOF-MS
Outline of Annual Research Achievements

【研究目的】偏性嫌気性菌は菌種同定が困難であり、薬剤感受性の結果報告までに時間を要してしまうことが臨床検査上の問題点であった。近年、菌種同定までの迅速性やコスト面、同定精度の高さから質量分析法が注目を集めているが、本手法を用いた偏性嫌気性菌の同定精度は十分な評価がされておらず、利用実績が挙げられていない。本研究では、臨床検体から分離された偏性嫌気性菌を対象として、質量分析装置を用いた偏性嫌気性菌同定の有用性の評価を行い、今後の偏性嫌気性菌同定に活用できるデータベースの拡充を行うことを目的とした。
【研究方法】質量分析装置を用いたタンパク質解析による同定菌種名と、16S rRNA遺伝子解析による同定結果とを比較し、質量分析法による偏性嫌気性菌の菌種同定の妥当性を検証する。
【研究成果】2017年に臨床検体から分離された偏性嫌気性菌353株のうち菌種レベルまで信頼性のある同定評価値(スコア2.0以上)だったものは269株であった。また、同定不能(スコア1.7未満)となった44株に対し16S rRNA遺伝子配列の解析を実施した。データベースに登録されていないものが5株、データベースに登録されているにもかかわらず同定不能になったものが39株であった。39株のうち22株は培養時間を延長させることでスコアが上昇し、菌種・属レベルでの同定可能がとなり、遺伝子配列の結果と一致した。残り17株は培養条件にかかわらず同定不能となった。これら17株とデータベースに登録されていない5株の計22株についてデータベースを追加登録した。本結果から、測定を行うまでの培養日数の違いが同定スコア値に影響を及ぼし同定不能となる菌株が存在するため、培養日数ごとのマススペクトルのデータの収集が必要であると考えられた。

Report

(1 results)
  • 2017 Annual Research Report

URL: 

Published: 2017-04-28   Modified: 2018-12-20  

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