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DNA型鑑定のための効果的な生体試料採取法に関する研究

Research Project

Project/Area Number 17H00687
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 境界医学・社会医学・看護学等
Research Institution京都府警察本部科学搜査研究所

Principal Investigator

佐藤 翔  京都府警察本部科学搜査研究所, 法医科, 研究員

Project Period (FY) 2017
Project Status Completed (Fiscal Year 2017)
Budget Amount *help
¥570,000 (Direct Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2017: ¥570,000 (Direct Cost: ¥570,000)
KeywordsDNA型鑑定 / 法科学
Outline of Annual Research Achievements

【背景】刑事事件の真相究明のために広く用いられているDNA型検査において、実際の犯罪現場から検査を行うために十分な量のDNAを採取することが困難な場合がある。そのため、DNAを効果的に採取する手法を検討・確立することが実務上強く求められていた。
【研究成果】1. 採取対象(生体試料が付着した物体の材質、体液種等)と採取法の組み合わせがDNA採取量にどのように影響するかを明らかにするために、のべ2000件の鑑定記録からなるデータベースを作成した。
2. このデータベースにより、犯罪捜査で頻繁にDNA採取対象となる布類(衣服等)から十分な量のDNAを採取できていない場合が多いことに加え、布類からは従来使用されてきた綿棒による採取法よりも近年開発されたポリウレタン樹脂による採取法の方が大量のDNAを採取できていることが示された。
3. ポリウレタン樹脂によるDNA採取法の効果を高めるため、ポリウレタン樹脂と綿棒を組み合わせた採取方法を検証したところ、ポリウレタン樹脂を単体で用いる場合よりも大量のDNAを採取できることが明らかになった。
4. ポリウレタン樹脂と綿棒を組み合わせた方法を用いて、実際に犯罪現場に遺留された布類から持ち主のDNA型を検出することができた。
【研究成果の意義】本研究で検証されたポリウレタン樹脂と綿棒を組み合わせたDNA採取法は、犯罪捜査で頻繁に行われる衣服等の布類からのDNA採取をより効果的なものとし、刑事事件の真相究明に寄与するDNA型鑑定をより多くの場面で活用可能にすると期待される。
また、鑑定記録のデータベース化は、課題の抽出と解決策の示唆をもたらし、その後の科学的検証、実務応用を加えて効果的な改善サイクルを形成することが示された。現在、構築されたデータベースによって示唆された新たな課題について検証を開始しており、今後、本研究のさらなる発展が期待される。

Report

(1 results)
  • 2017 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2017

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] DNA型鑑定のための効果的な資料採取法の検討2017

    • Author(s)
      赤田直揮、佐藤翔
    • Organizer
      日本法科学技術学会
    • Place of Presentation
      中野サンプラザ(東京都)
    • Year and Date
      2017-11-10
    • Related Report
      2017 Annual Research Report

URL: 

Published: 2017-04-28   Modified: 2018-12-20  

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