COPD患者の身体活動と行動変容の改善に向けた外来呼吸リハビリテーション効果検証
Project/Area Number |
17H00691
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
境界医学・社会医学・看護学等
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Research Institution | 社会医療法人神鋼記念会(総合医学研究センター) |
Principal Investigator |
藤沢 千春 社会医療法人神鋼記念会(総合医学研究センター), 総合医学研究センター, 理学療法士
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Project Period (FY) |
2017
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥440,000 (Direct Cost: ¥440,000)
Fiscal Year 2017: ¥440,000 (Direct Cost: ¥440,000)
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Keywords | COPD / 身体活動量 / 呼吸リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
[研究目的]COPDは増悪を繰り返すことで呼吸機能の悪化や骨格筋量の減少が起こり, 日常生活動作の制限や死亡率が増加する. 近年, 身体活動量は様々な検査の中で最も鋭敏に死亡率や再入院率と関連していることが報告されており, 身体活動量の低下は抑うつ不安の増加や身体機能の悪化などを招くことが明らかとなっている. 本研究では外来COPD患者に対する呼吸理学療法により日常生活における身体活動量と身体機能の改善効果を無作為化臨床試験で証明することを目的とした. [研究方法]本研究は選択基準を満たしたCOPD患者に初期評価を実施した. その後, 介入群とコントロール群(CON群)の2群へと無作為に割り振りを行った. それぞれ, 8週間の介入とコントロール期間を完遂後に中間評価を実施した。中間評価が完遂できた対象者は1週間のウォッシュアウト期間後にクロスオーバーを行い, 介入群であった対象者はCON群とし, CON群であった対象者は介入群へと割り振られ, 8週間のプログラム実施後に最終評価を実施した. 介入群は週1回で全8回の筋力トレーニングとカウンセリングによる介入を受け, CON群は対象者の通常の日常生活を送るよう指示した. 評価項目は身体活動量計を用いて測定した歩数, 下肢筋力, 抑うつ不安をHADS, 6分間歩行距離(6MWD)にて評価した. 統計解析は介入前後を対応のあるt検定, 介入群とCON群の比較を対応のないt検定で解析した. [研究成果]介入群9名とCON群9名が研究対象プロトコルを完遂し, 研究脱落者はいなかった. 歩数と下肢筋力は介入前後および介入後とCON群間で比較して有意な改善を認めた. 不安はHADS-Aにて介入前後での有意な改善を認めた. その他の全ての項目で両群間および介入前後で統計学的有意差は認めなかった. 本研究の結果から外来COPD患者に対する呼吸理学療法はCOPD患者の身体活動量と下肢筋力およびHADS-Aの改善に有効である可能性が示された.
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)