糖尿病患者に対する漸増起立負荷を応用した簡易的運動耐容能測定法の開発
Project/Area Number |
17H00717
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
健康・スポーツ科学
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Research Institution | 松本市立病院 |
Principal Investigator |
中村 慶佑 松本市立病院, 医療技術部 リハビリテーション科, 理学療法士
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Project Period (FY) |
2017
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥560,000 (Direct Cost: ¥560,000)
Fiscal Year 2017: ¥560,000 (Direct Cost: ¥560,000)
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Keywords | 糖尿病 / 最高酸素摂取量 / 起立動作 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、2型糖尿病患者を対象に、新たな運動負荷法である起立動作を用いた漸増起立運動負荷試験(Incremental sit-to-stand exercise : 以下ISTS)の運動耐容能評価法としての併存妥当性を確認することである。本研究では、ISTSと自転車エルゴメーター(Cycle ergometer : 以下CE)で測定した最高酸素摂取量(Peak VO2)の相関、ISTSのパフォーマンスとCEのPeak VO2の相関を検証することで併存妥当性を確認した。 対象者は、松本市立病院に外来通院中の60歳以上の2型糖尿病患者(平均年齢68.0±2.3歳)12名とした。ISTSとCEの施行順はランダム化した。反復起立運動は座面高を床から腓骨頭上縁のまでの高さの1.2倍とし、上肢でストックを使用しながら実施した。ISTSは最初6回/分の起立頻度から始まり、45秒毎に2回/分ずつ漸増し、最大12分で終了とした。CEのプロトコールは10W/分のramp負荷を用いて最大12分で終了とした。両方法でpeak VO、運動実施時間を測定した。peak VO2は運動負荷終了前30秒間の平均値とした。両方法のPeak VO2、運動実施時間の相関はPearson積率相関係数を用いて、平均値の差は対応のあるt検定を用いて確認した。 ISTSとCEにおいて全ての対象者が運動負荷試験の中止基準に該当しなかった。ISTSとCEのPeak VO2に有意差はなく、有意な高い相関が得られた。またISTSの運動実施時間とPeak VO2は有意な高い相関が得られた。 得られた結果より、糖尿病患者においてISTSの運動耐容能評価法としての併存妥当性が確認され、ISTSはより多くの方々の運動耐容能評価法として応用できる可能性が示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
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