妊娠から子育て期までの包括的支援における情報デザインに関する研究
Project/Area Number |
17H00724
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
生活科学
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
下村 萌 九州大学, 大学院芸術工学研究院, 学術研究員
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Project Period (FY) |
2017
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥460,000 (Direct Cost: ¥460,000)
Fiscal Year 2017: ¥460,000 (Direct Cost: ¥460,000)
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Keywords | 社会デザイン / 子育て / ネウボラ |
Outline of Annual Research Achievements |
(1) ネウボラに関する調査 国立保健福祉研究所THLからネウボラに関する統計データを収集し、ネウボラユーザーの特性を調査した。フィンランドでのフィールド調査、ユーザー調査、文献調査をまとめて、フィンランドヘルシンキ都市圏エスポー市ネウボラのサービスデザインに関する論文を日本デザイン学会に提出するため執筆している。 (2) 日本における実情調査 福岡市を対象地とした、妊娠から子育て期の子育て支援サービスにおける情報提供のユーザー調査を行った。妊婦、子育て中の父親、母親、計6名を対象に子育て支援サービスに関するインタビュー調査を行った。調査から、行政が提供している子育て支援サービスの情報を探し出すのが困難であること、インターネット上の妊娠・出産に関する情報は量が多すぎるため混乱を招くことや、信憑性に欠けることが挙げられ、行政からの信頼出来る情報及び知識の共有が求められている実情が明らかになった。国内の調査として、情報デザインの専門家である東京藝術大学須永教授が、フィンランドのアールト大学と連携して開催した、家族のできかた・ネウボラのデザインをテーマにした社会的デザインを学ぶワークショップ(2017年9月19~27日開催)に参加し、社会的課題をデザインの問題として捉える方法論を学んだ。2018年3月5日に渋谷版ネウボラ(子育て世代包括支援センター)開設に伴う意見交換会に出席した。渋谷区が平成31年度設置予定の子育て世代包括支援センター実現に向け、医学、看護学、教育学等の学識経験者と建築アドバイザーを集めた意見交換会に参加し、子育て支援の行政的アプローチに人間中心のデザインアプローチの必要性が明らかになった。 (3) 国際学会International Association of Societies of Design Research発表 フィンランドと日本の子育て支援をサービスデザインの視点から比較した論文を2017年11月1日に米国シンシナティ大学で行われたInternational Association of Societies of Design Researchで発表した。
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Report
(1 results)
Research Products
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